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昆虫の減少原因と農業への影響|大学入試小論文の解答例とポイント

昆虫の減少原因と農業への影響 小論文
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近年、昆虫の個体数が世界的に減少していることが問題となっています。大学入試の小論文でも、「昆虫減少の原因とその農業への影響」をテーマに問われることが増えており、原因と影響を論理的に整理して答える力が求められます。本記事では、昆虫減少の主な要因や農業への具体的影響をわかりやすく解説し、実際に使える小論文の解答例を紹介します。

【問題】(略)昆虫が減少している原因と昆虫の減少が農業に及ぼす影響、更にその対策について、あなたの考えを800字程度で述べなさい。
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昆虫の減少原因と農業への影響|大学入試小論文の書き方のポイント

1. 文章構成を意識する

1. 文章構成を意識する
小論文は「序論・本論・結論」の三段構成が基本です。

  • 序論:テーマの背景や問題意識を示す 例:「近年、昆虫の個体数が減少しており、農業への影響が懸念されている」
  • 本論:原因と影響を論理的に説明する
  • 原因:農薬使用、環境破壊、気候変動など
  • 影響:受粉率の低下、作物収量減少、生態系への連鎖影響
  • 結論:自分の考えや提案をまとめる 例:「持続可能な農業と生態系保全を両立させる取り組みが必要である」
2. 具体例やデータを活用する

2. 具体例やデータを活用する
説得力を高めるために、具体例や統計データを盛り込むと効果的です。

  • 例:「世界で昆虫の個体数が30年で約30%減少したという報告がある」
  • 例:「ミツバチの減少が果樹の受粉率低下につながっている」
3. 因果関係を明確にする

3. 因果関係を明確にする
文章中で「原因→影響」という論理の流れを明示することが重要です。

  • 悪い例:農薬は危険である。昆虫が減っている。
  • 良い例:農薬の過剰使用により昆虫が減少し、その結果、作物の受粉率が低下している。
4. 語彙と表現を工夫する

4. 語彙と表現を工夫する

  • 受験生らしい丁寧で論理的な表現を心がける

例:「〜の可能性がある」「〜に影響を及ぼす」

  • 繰り返しを避け、多様な言い回しを使う

例:「減少」→「個体数の低下」「減退」

5. 結論では自分の意見や提案を添える

5. 結論では自分の意見や提案を添える

  • 単なる説明に終わらず、自分の考えを簡潔にまとめます。
  • 例:「農薬使用の適正化や自然環境の保全を進めることで、昆虫減少を抑え、農業の持続可能性を確保すべきである」

(ある人の例)昆虫減少の原因と農業への影響:持続可能な農業への提言

近年、昆虫の個体数減少が世界的な問題となっている。その主な要因の一つとして、農業における過剰な防虫剤の使用が挙げられる。農作物を害虫から守ることは重要であるが、化学農薬の広範な使用は、益虫を含む農地の昆虫全体に影響を及ぼす。農業生産の効率化を追求する過程で化学農薬の使用量は増加し、それに伴い多様な昆虫の生息環境が失われつつある。

昆虫減少が農業に及ぼす影響として、特にミツバチの減少が顕著である。ミツバチは果樹や野菜の受粉に不可欠であり、スイカ、イチゴ、リンゴなどの主要作物はその恩恵を直接受けている。ミツバチの減少により受粉が滞ると、生産量の大幅な低下や品質の低下が懸念される。実際、アメリカや中国ではミツバチ不足により農家が手作業で受粉を行う事例が報告されているが、人手による代替は時間・労力ともに現実的ではない。このように、昆虫の減少は農業の持続可能性を根本から脅かす問題である。

では、昆虫の減少を抑制しつつ農業を維持するためには、どのような方策が考えられるだろうか。私は、農薬使用の最小化を前提とした有機栽培の推進が有効であると考える。有機栽培では、木酢液やニームオイルなどの天然成分を用いて害虫を抑制し、土壌や生態系への負荷を軽減できる。また、害虫の天敵を活用する「生物的防除」も効果的である。例えば、アブラムシを捕食するテントウムシを意図的に放つことで、化学農薬に頼らず害虫の増殖を制御できる。

さらに、農業の生産体系そのものを見直すことも重要である。農地の単一栽培を避け、異なる作物を組み合わせる「混作」や「輪作」を導入することで、特定害虫の異常繁殖を抑制できる。都市部では、屋上農園や垂直農業など新しい農業形態も拡大しており、これらの手法を活用することで自然環境への負荷を最小化しつつ持続可能な生産を可能にする。

以上のように、防虫剤の過剰使用の見直し、有機栽培や生物的防除、農業体系の多様化を組み合わせることにより、昆虫の減少を抑えながら農業の持続可能性を確保できる。昆虫と農業は相互依存の関係にあり、一方の崩壊は他方の危機につながる。次世代に豊かな自然と安定した農業を引き継ぐため、私たちは今こそ農業の在り方を再考し、環境と共生する持続可能な農業への移行を推進すべきである。

昆虫減少の影響の例

農業以外にも、昆虫の減少は、生態系や人間社会に多大な影響を及ぼします。以下はいくつかの具体的な例です。

1.生態系のバランスの崩壊
昆虫は食物連鎖の重要な一部であり、多くの動物にとって主要な食料源です。昆虫が減少すると、これらの動物の個体数も減少し、さらなる生態系の崩壊を引き起こします。

<例>
鳥類:特に昆虫を主食とするツバメやカッコウなどの鳥の数が減少。
両生類・爬虫類:カエルやトカゲも昆虫を餌にしているため影響を受ける。

2. 受粉の減少による農作物の生産低下
ハチやチョウなどの花粉媒介昆虫(ポリネーター)が減少すると、多くの果物や野菜の受粉が難しくなり、農作物の収穫量が低下します。

  • 例:ミツバチの減少により、リンゴ、ブルーベリー、アーモンドなどの収穫量が減少。
  • 例:コーヒーやカカオの生産にも影響し、価格上昇のリスク。

3. 害虫の天敵の減少による農業被害の増加
捕食性昆虫(例:テントウムシ、カマキリ)が減ると、アブラムシやイモムシなどの害虫が増加し、農作物への被害が拡大します。

  • 例:天敵の減少により、農薬使用量の増加が必要になり、環境負荷が高まる。

4. 分解者の減少による有機物の蓄積
ハエや甲虫などの昆虫は動植物の死骸や糞を分解する役割を担っています。これらが減少すると、有機物の分解が遅れ、環境衛生が悪化します。

  • 例:動物の死骸の分解が進まず、病原菌が繁殖しやすくなる。
  • 例:土壌の栄養循環が停滞し、農業生産性が低下。

5. 医薬品・科学研究への影響
昆虫は医薬品や生物工学の研究に重要な役割を果たしています。昆虫の減少により、未知の医薬品開発の可能性が失われる可能性があります。

  • 例:ヒルガオハムシ由来の化合物が抗がん剤の研究に活用されている。
  • 例:シルク(蚕の繭)やカイコの研究は医療素材開発にも利用されるが、カイコの生息環境悪化が進むと影響を受ける。

6. 文化・経済への影響
昆虫は食文化(昆虫食)、工芸(絹)、観光(ホタル観賞)などにも関係しています。昆虫が減少すると、これらの伝統や産業にも打撃を与えます。

  • 例:昆虫食文化が発展している地域では、食料資源の減少につながる。
  • 例:ホタル観賞地の減少により観光収入が減少する。
まとめ
昆虫の減少は単なる生物学的な問題ではなく、農業、経済、文化、環境衛生など多方面に影響を及ぼします。特に、受粉や害虫駆除などの「生態系サービス」が失われると、食料供給や人間の生活にも直接的な悪影響をもたらします。そのため、昆虫保護のための対策(農薬削減、生息地保全など)が急務となっています。
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