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【大学入試小論文】日本の食料問題の現状と解決策|書き方と解答例

日本の食料問題の現状と解決策 小論文
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日本は食料自給率の低さやフードロス、輸入依存のリスクなど、さまざまな食料問題を抱えている。これらの課題は環境問題や経済安全保障とも密接に関わっており、大学入試小論文でも頻出のテーマである。本記事では、日本の食料問題の現状と原因を整理し、入試小論文での効果的な書き方と解答例を紹介する。

【問題】日本の食糧問題について、あなたの考えを600字以内で述べよ。
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日本の食料問題小論文の書き方ポイント

① 問題提起(導入)

① 問題提起(導入)
背景を簡潔に述べる
例:日本の食料自給率は先進国の中でも低く、輸入依存度が高い。さらにフードロスや地球温暖化による農業への影響も深刻化している。

「なぜ今、このテーマが重要か」を示す。

② 現状分析(本文前半)

② 現状分析(本文前半)
客観的事実やデータを挙げる
例:食料自給率(カロリーベース)が37%(農林水産省2022年)にとどまっている。

課題を整理する

  • 食料自給率の低下
  • 輸入依存によるリスク(戦争・災害・円安など)
  • フードロスの多さ(年間約500万トン以上)
  • 農業従事者の減少・高齢化
③ 解決策の提示(本文後半)

③ 解決策の提示(本文後半)
現実的かつ多面的な解決策を示す

  • 国内農業の支援(若者や企業参入、スマート農業の推進)
  • 食料ロス削減(賞味期限表示の見直し、消費者教育)
  • 多様な食文化の活用(地産地消、未利用資源の活用)
  • 国際協力と輸入先の多角化

1つに絞らず、複数の視点を簡潔に示すと説得力が増す。

④ 自分の意見・まとめ(結論)

④ 自分の意見・まとめ(結論)
提案と意義を強調する
例:食料問題は国の安全保障に直結する。自給率を高めつつ、フードロス削減や消費者の意識改革を進めることが、日本の持続可能な社会の実現につながる。

書き方のコツ
  • データや具体例を必ず入れる(客観性が出る)。
  • 「現状 → 課題 → 解決策 → 結論」の流れを意識する。
  • 解決策は「実現可能性」と「社会的意義」を示すと高評価。
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食料問題についてのある人の解答例

日本の食料問題には大きく二つの側面があると考える。第一に、輸入依存の過度な拡大である。第二に、食生活の変化に伴う伝統的な食文化の衰退である。これらはいずれも国の持続可能性や文化的基盤に関わる重要な課題である。

まず、輸入依存についてである。現在、日本のカロリーベースの食料自給率は38%程度にとどまっており、先進国の中でも極めて低い水準にある。米を除けば、自給率は果実や油脂類を中心に著しく低下しており、1965年から比べると半分以下に落ち込んでいる品目も少なくない。確かに、海外から輸入する食料は安価で入手しやすいという利点を持つ。しかし、輸入に依存することで、輸送の過程において大量の化石燃料が消費され、CO₂排出量が増加し、地球温暖化を助長する。また、国際情勢が不安定化した際には供給が滞る危険性もある。これは単なる経済的な問題にとどまらず、日本の食の安全保障に直結する深刻な課題である。

次に、日本人の食生活の変化である。伝統的な和食は「米・みそ汁・おかず」というシンプルで栄養バランスの取れた食事形態であり、長らく日本人の健康を支えてきた。しかし近年、主食が米からパンやパスタへ移行し、みそ汁に代わってスープや洋風の料理が食卓を占めるようになっている。食の多様化は一見すると豊かさの象徴であるが、結果として米の供給量は1965年と比較して半分以下にまで減少している。さらに、和食はユネスコ無形文化遺産に登録され、国際的にも評価されているにもかかわらず、その基盤が国内で失われつつあるという矛盾が存在する。これは単なる食習慣の変化にとどまらず、文化的アイデンティティの希薄化にもつながりかねない。

では、この二つの問題をどのように解決していくべきだろうか。第一に、消費者一人ひとりが国産品を積極的に選ぶ姿勢を持つことが不可欠である。日常の買い物において「できるだけ国産を」という小さな選択を積み重ねることで、国内農業の持続可能性を支えることができる。第二に、教育や政策の側面から和食の価値を再発見する機会を広げる必要がある。例えば、学校給食で和食中心の献立を取り入れたり、若者向けに和食の魅力を発信する取り組みを強化したりすることが考えられる。また、家庭においても、朝食を白米とみそ汁にする、外食やコンビニに依存せず弁当を持参するなど、日常生活の中で和食を自然に取り入れる工夫ができるだろう。

食は国民の生命を支える基盤であり、同時に文化そのものでもある。輸入依存のリスクを減らし、和食という文化的資産を守ることは、持続可能な社会を築く上で不可欠である。小さな消費行動の積み重ねや教育的な働きかけを通じて、国民全員が「食の安全」と「文化の継承」に主体的に関わっていくことが求められている。食料問題の解決は、農業や環境、文化を含む幅広い視点から国民全体で取り組むべき課題であると言えよう。

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