大学入試小論文「地球温暖化に関する解答例」についてまとめています。学部に限らず幅広く出題されるテーマの1つが「地球の温暖化」です。志望する学部の観点を忘れずに記述していくことがポイントです。法学部志望であれば、「法整備」の観点などです。
地球温暖化に関する解答例
牛1頭のゲップから排出されるメタンを削減するために、牛肉や乳製品の生産・消費を減らす取り組みより、私は全ての自動車を電気自動車にする方がよいと考える。なぜなら、電気自動車化することにより、牛のゲップといった生理現象があったとしても、全体のメタン排出量は減少するからである。
政府は、2035年までに脱炭素化の実現を目指す取り組みを行っている。しかし、実際はガソリン車が多く普及しているという現状がある。ガソリン車の使用を停止し、電気自動車の使用を普及させることで効率的にメタンの排出を減らすことが可能である。牛肉や乳製品は、私たちが活動するための重要なエネルギーやたんぱく質であり、私たちに必要不可欠なものだ。必要不可欠なものを排除するのではなく、排除しても代替品があるものを積極的に排除するべきだ。つまり、ガソリン車によるメタン排出は排除可能なものであるため、代替品である電気自動車をより普及させるべきである。
たしかに、電気自動車を充電するための充電スタンドが少なく、電気自動車を使用した演出の際に充電が切れるかもしれない。しかし、電気自動車がさらに普及すれば、充電スタンドの普及も期待できるのではないだろうか。実際、充電スタンドを提供する取り組みを行おうとする会社も存在する。タクシー会社である第一交通産業では、タクシーの電気自動車化にいち早く取り組んだ。また、会社内にタクシーがいない日中の間は、会社の充電スタンドを誰でも使用できるようにする予定なのだ。このように、自動車の使用する会社が充電スタンドを提供することで、電気自動車の充電が切れる恐れもなくなるのだ。
以上のように、全体のメタン排出量を削減するために、牛肉や乳製品の生産・消費を減らすより、全ての自動車を電気自動車にする方が重要であると主張する。今後、電気自動車のさらなる普及とともに、充電スタンドの普及も急ぐ必要がある。さらに、自動車を使用する会社が充電スタンドを提供することも重要な取り組みだ。
地球温暖化に関する講評(抜粋)
論文は独自かつ興味深い立場から牛の排ガスと自動車のメタン排出に対する提案を行っています。ただし、異なる分野の環境問題を比較することで、特定の解決策を優先する立場に立つことに懸念があります。
論文は柔軟性を保ちつつ、環境への総合的なアプローチを検討することで、より説得力を増すことができるでしょう。たとえば、牛肉や乳製品の代替品に関する検討が不足しているので、これらの食品の代替品による環境影響や、それらの選択肢の利用可能性についても考察すべきですした。
また、提案された解決策の実現可能性や充電スタンドの普及に関する詳細な情報が追加されると、論文全体がより説得力を持ちました。
地球温暖化に関する添削(抜粋)
<より高みを目指して>
電気自動車による排出削減がメタンに焦点を当てている一方で、他の環境影響や資源使用についての分析が必要です。完全な炭素ニュートラル性を確保するためには、電気自動車の製造過程や電力の源に関する情報も考慮するべきです。
充電スタンドの普及に関する提案は有益ですが、その実現可能性や費用についても言及すべきです。また、充電スタンドの整備だけでなく、再生可能エネルギーの導入や電気自動車のバッテリーのリサイクルなど、総合的なアプローチが必要です。
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