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【大学入試小論文】VR(バーチャルリアリティ)の活用について|教育・医療・福祉への応用を考察

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近年、VR(バーチャルリアリティ)はゲームやエンターテインメントの枠を超え、教育、医療、福祉、建築など多様な分野での活用が進んでいる。仮想空間での体験が、現実社会にどのような価値をもたらすのか——この問いは、現代社会の技術と人間の関わりを考えるうえで重要なテーマである。本記事では、大学入試小論文で出題されることの多い「VRの活用」について、活用例・課題・展望を踏まえながら、考察の書き方を具体例とともに紹介する。

【課題文の要約】
コンピューターは仮想空間を作ることができる。バーチャルリアリティーの技術で災害や飛行練習などのシュミレーションができるようになり、人間に利益をもたらした。しかし、現実との境目がはっきりせず、危険な面もある。現実を嘘だと感じ、生きている感覚がなくなれば、アイデンティティを持てなくなる。そのため、人間が現実から離れているという状況を認識する事が大切だ。
【問題】
バーチャルリアルティーの技術について、あなたはどう考えますか。800字以内で述べなさい。
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バーチャルリアリティの活用ポイントまとめ

(バーチャルリアリティ)の活用ポイント

バーチャルリアリティ 教育・学習分野

  • 臨場感ある体験学習(歴史、科学実験、地理探検など)
  • 危険を伴う訓練の安全化(医療・消防・建設のシミュレーション)
  • 三次元理解の深化(生物構造、建築設計など)

バーチャルリアリティ 医療・福祉分野

  • 手術シミュレーション(技術訓練や計画立案)
  • リハビリテーション支援(動機づけと効果向上)
  • メンタルケア(リラクゼーション、不安・恐怖症の治療)

バーチャルリアリティ 産業・ビジネス分野

  • 製品設計・プロトタイピングの効率化(コスト削減)
  • 研修・マニュアル教育の仮想再現(実践的教育)
  • バーチャル会議・展示会での遠隔交流とプレゼン

バーチャルリアリティ エンターテインメント分野

  • VRゲーム・没入型映像体験の創出
  • ライブ・イベントの仮想共有(コンサート、観戦)
  • 観光体験(旅行前の下見・疑似旅行)

バーチャルリアリティ 社会・地域活性化

  • 文化遺産の保存・再現(失われた建造物や祭りの復元)
  • 地域PR・観光促進(地域資源の仮想紹介)
  • 災害対策訓練(避難経路や対応の模擬体験)

バーチャルリアリティ 課題・今後の展望

  • 導入コストの高さ(ハード・ソフトの初期投資)
  • 長時間利用の身体的負担(酔い・疲労への対策)
  • 現実との境界感覚希薄化への懸念と倫理的配慮
  • 今後の展望(軽量高性能デバイス、AI連携、社会基盤への統合)
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ある人のバーチャルリアリティの活用についての解答例

私は、バーチャルリアリティー(以下、VR)技術は、人間の生活をより豊かにするものであると考える。なぜなら、それは人命を守り、社会の安全性や利便性を向上させる有効な手段となり得るからである。

まず、VRは防災教育や災害シミュレーションにおいて重要な役割を果たす。現実に近い災害体験を安全な環境で再現できるため、緊急時の行動判断を事前に身につけることが可能となる。これは単なる知識の習得にとどまらず、「自分ごと」として危機意識を高める効果をもたらす。また、新型コロナウイルスの流行下で人々の移動が制限された際には、VRが人と人、人と文化をつなぐ架け橋となった。たとえば、海外から日本を訪れることができない人々が、VRを通じて日本の観光地や文化を体験することができる。さらに、東京オリンピックのような大規模イベントでも、現地に行けない人々が臨場感ある観戦を味わえるようになり、物理的な距離を超えた共有体験を実現できる点も大きな意義がある。

一方で、課題文にもあるように、VRの発展は現実と虚構の境界を曖昧にする危険性をはらんでいる。インターネット上では、既にフェイクニュースが社会問題化しており、誤情報による混乱が現実社会にも影響を及ぼしている。コロナ禍におけるトイレットペーパーの買い占め騒動はその典型例である。現実と虚構の識別が難しい現代において、視覚的な「体験」を伴うVRが普及すれば、真偽の判断がさらに困難になるおそれがある。

また、VRの普及により、仮想空間への過度な依存も懸念される。仮想世界では、自分の理想を容易に実現できるため、現実世界に対する興味や意欲を失う人が増える可能性がある。すでにSNSやオンラインゲームなどへの依存が社会問題となっていることを踏まえれば、この危惧は決して杞憂ではない。

したがって、VRを健全に活用するためには、技術教育と並行して倫理教育を充実させる必要がある。現在行われている情報モラル教育に加え、VRの使用に関する倫理的リテラシーを育成することが重要である。具体的には、学校教育の中で「バーチャル空間と現実社会の関係性」を考える授業を導入することや、利用者自身がVRを「現実の代替」ではなく「現実を豊かにする補助」として捉える視点を持つことが求められる。

以上のように、VR技術は人間の命や生活を守る可能性を秘めた革新的な手段である。しかし、その恩恵を十分に享受するためには、私たち一人ひとりが技術を主体的かつ倫理的に扱う姿勢を身につけることが不可欠である。VRは人間を支配するものではなく、人間の知恵によって制御されるべき「道具」である。その自覚こそが、豊かな未来社会の実現へとつながると私は考える。

以上のことより、バーチャルリアリティーは人間の生活に役立つものになる。ただ、知識がなく、バーチャルリアリティーを上手く活用できなければ、仮想空間に支配されてしまうと考える。

バーチャルリアリティー(VR)

仮想現実とも言われ。目の前にある現実とは違う現実を体験できることを指します。現在は、その先の実証研究も進んでおり、オーグメンテッドリアリティー(AR)が注目されています。ARは、拡張現実と訳され、VRと違うポイントは現実世界に新しい情報を追加するという点です。

もうちょっと専門的な解説によると

バーチャルリアリティー(VR)は人間が行けない場所でのロボット操作などの応用や、コンピュータ上の作り出す仮想の空間を現実であるかのように知覚させることなどに使用される。現実の光景に様々なデジタル情報を重ね合わせて表示する技術の拡張現実(AR) とは異なる。

バーチャルリアリティーの利用(新たな視点)

  1. 足腰が弱くなり、自由に動けなくなった老人たちに、バーチャルリアリティー技術によって旅行を楽しんでもらうこともできますね。
  2. 教育とも相性が良さそうですね。理科の実験、宇宙や星の観察、地図帳の代用など
  3. 遠隔地から手術や治療を支援する医療
  4. 物件の内覧、部屋のレイアウト変更

などなど活用の幅は広がりそうです。

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