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【高校政経】政党政治と選挙の要点・演習問題

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【高校政治経済】政党政治と選挙についてまとめています。

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民主主義と政治

・政治とは広い意味では、社会における対立や争いを解消するために決まりを作り、解決に導くこと。一般には国や地方公共団体が行う政行。
・民主主義とはみんなで話し合い、決定するという方法。

多数決と少数意見の尊重

直接民主制は困難→人々が直接話し合いに参加→代表者を選挙で選び、代表者が議会で話し合って決める間接民主制が採られている(議会制民主主義)。多数決の原理を採用→少数意見の尊重も大切。結論を出す前に少数の意見も十分に聞き、尊重する。

政治参加と選挙

  • 政治参加としての選挙の民主主義の確立には。一人一人の積極的な政治参加が不可欠→特に重要なのが選挙である。
  • 選挙の基本原則一定の年齢以上の全ての国民が選挙権を得る普通選挙のほか、平等選挙、直接選挙(代表を直接選出)、秘密選挙(投票した政党や候補者を他人に知られない)の4原則の下で行われる。

日本の選挙制度

一つの選挙区で一人の代表を選ぶ小選挙区制、一つの選挙区から二人以上を得票順に選ぶ大選挙区制, 得票に応じて各政党の議員数を決める比例代表制(ドント式で計算)がある。

衆議院議員の選挙は小選挙区比例代表並立制。(小選挙区と全国11ブロック比例代表制) 参議院議員の選挙は選挙区制と比例代表制。

課題の棄権の増加

選挙に行かない棄権が多い→有権者が投票しやすいように、期日前投票の制度が整えられた。(政治に関心を持たない人が多い)

課題の一票の格差

各選挙区の議員一人あたりの人口が大きく異なり, 一票の格差が発生→「法の下の平等」に反し、改革が議論される。一票の価値に差が生じる

最近の選挙

  • 政権公約(マニフェスト)…政権を担当した場合に実施する政策やその財源、いつまで達成するかを明記したもの。
  • 政治参加…選挙の投票、選挙の手伝い、住民運動など
  • 世論…ある重要な問題に対して、多くの人々によって共有される意見のこと。新聞やテレビなどマスメディアは世論を作る力を持っている。

政治参加の方法

選挙以外に、利益集団(圧力団体)への参加、住民立場や利害を同じくする人々の集まり運動、立候補、情報公開制度やインターネットの利用など。

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政党と政治

政党には、国民の意見を取に反映させる働き、政策を国民に知らせる働きがある。政党政治は、複数の政党が議席を争う政党政治。政権をになう与党、それ以外は野党、内閣が複数の政党によって組織されるのは連立政権。

日本の政党政治

1955年以来自由民主党(自民党)が単独政権→1990年代以降建立政權(自民党,公明党中心→民主党中心一自民党:公明党中心)。多くの政党が政権公約を発表する。

<問題点>
1970年代に入ると多党化の傾向が見られたりしたが、自由民主党の一党優位が1993年まで続いた。その間、政党内部の派閥間の意見の相違や利害の対立で、国民無視の政治状況が生み出され、政治資金に関しても、資金提供者との癒着が金権政治を生み、ロッキード事件などの汚職事件が起きた。

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世論とマス・メディア

  • 世論…公共の問題に対して人々がもつ意見のこと。選挙制度を補完するものとして世論のほかに、デモ、請願陳情などがある。
  • マス・メディア…新聞、テレビなど、一度に膨大な受け手に対して情報を発信できる媒体のこと。マス・メディアを通じた情報の伝達をマスコミ(マ のコミュニケーション)という。
  • マスコミ…報道や宣伝・広告, 文化の大衆化や教育、娯楽の提供、世論の形成など、様々な機能を果たしている。
  • メディアリテラシー…マスメディアの情報をさまざまな角度から新判的に読み取る力(メディアリテラシー)を身につけることが必要。公正な世論を形成するためにの政党や政治家が伝える情報をうのみ にしない、話し合って異なる意見も検討し公正に判断することが大切

第四の権力

マス・メディアは、立法・行政・司法を監視する「第四の権力」と呼ばれる。今日、マス・メディアが政治・社会全般に与える影響は巨大であり、同時に世論操作の危険も指摘される。

アナウンス効果

報道や予測が現実に影響を与えること。株式相場や選挙結→アナウンスメント効果にはこの効果が働いているといわれる。

  • アナウンス効果の例:勝ち馬に乗る 「バンドワゴン効果」、負けている人を応援する「アンダードッグ効果」。

メディア・リテラシー

「リテラシー」は、読み書きの能力の意味。情報の正否や報道の意図をつかむなど、個人の側に求められる情報を評価・識別し、活用する能力のこと。メディアを単に「使いこなす」だけでなく、メディアから独立した主体的な視点をもつなどの幅広い意味合いがある。

ネット・リテラシー

インターネットを正しく利用することができる能力のこと。2013年7月の参院選から、インターネットを利用した選挙活動が解禁されたことなどから、インターネットと政治の結びつきはさらに強まり、さらに情報の判別が難しい状況が生まれると予測される。

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政党の演習問題

政党に関連する記述として最も適当なものを,次の1~4のうちから一つ選べ。

1 無党派層とは,政党の公認を受けた候補者には投票しない人々をいう。
2 明治憲法下の一時期, 政党内閣が登場し政権交代も行われた。
3 日本国憲法の思想・良心の自由の保障の下では,議院における議員の投票行動を政党が拘束することは法律で禁止されている。
4 第二次世界大戦後初の衆議院議員総選挙で,自由民主党の一党優位が成立した。

政党の演習問題の解答・解説

正解2

選挙の結果で政権交代があったということではないが,明治憲法時代も政権政党から対立する政党に政権 交代が行われたことはあった。

1 無党派層は,政治に無関心ではないが支持する政党が無い有権者をいうのであり、政党の公認を受け候補者に投票しない人々のことではない。
3 党議拘束は憲法や法律で禁止されていない。日本ではよくみられ,法律案などの採決という場面で行われている。
4 自由民主党の誕生は, 1955年のいわゆる55年体制による。第二次世界大戦後初の衆議院議員総選挙によってではない。

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