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大学入試小論文「持続可能な社会の実現」解答例と書き方のコツ

持続可能な社会の実現 小論文
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近年の大学入試小論文では、「持続可能な社会」や「SDGs」「循環型社会」といったテーマが頻出しています。地球環境や資源の問題をどう捉え、どのように論理的に自分の考えを展開するかが合否を左右します。この記事では、実際の入試問題をもとにした高得点が狙える解答例と、構成・書き方のポイントを詳しく解説します。論理的で説得力のある文章を書くためのヒントをつかみましょう。

【問題】
(A)我々の生活を便利で豊かなものにしてくれる高性能・高機能な製品や材料の開発は、結果的に資源エネルギーの節約や環境負荷軽減につながる場合が多いので今後も高性能な製品や材料の開発を続けていくべきである。
(B)必要以上の高性能化や高機能化を追い求めるよりも、生産工程の改良や製品のリサイクル(再資源化)などの環境技術開発をもっと進めていく方が資源やエネルギーの節約と環境負荷の軽減に寄与するはずである。
(A)の意見も(B)の意見も「環境にやさしい循環型社会」「持続可能な社会」の実現を意識した考え方といえる。上記2つの製品開発の進め方のメリットとデメリットをそれぞれ客観的に説明した上であなた自身の意見や考え方について述べなさい。(800字以内で記述すること)
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持続可能な社会のポイント

持続可能な社会のポイント
現在の人々の豊かさを確保しながら、将来世代も同じように生活できる社会。

経済・社会・環境の三側面(トリプルボトムライン)のバランスが重要。

【三つの柱(3つの側面)】

環境的持続可能性
→ 気候変動対策、資源循環、再生可能エネルギーの利用、生物多様性の保全など。

社会的持続可能性
→ 貧困・差別の解消、教育・医療の充実、ジェンダー平等、働きがいのある社会。

経済的持続可能性
→ 安定した雇用の創出、技術革新による効率化、公正な取引と責任ある生産消費。

【国際的な取り組み】

SDGs(持続可能な開発目標):
2015年に国連が採択した2030年までの17の目標。
例)貧困ゼロ(目標1)、質の高い教育(目標4)、気候変動対策(目標13)など。

【日本における取り組みの例】
  • 再生可能エネルギーの導入拡大(太陽光・風力など)
  • 地域循環型社会(地産地消・リサイクル)
  • 働き方改革や多様な人材活用
  • SDGsを軸にした企業経営・教育・行政活動
【一人ひとりにできること】
  • 節電・節水・リサイクルの実践
  • フェアトレード製品の購入
  • 地域活動への参加
  • 環境に配慮した移動手段(徒歩・自転車・公共交通)
  • 教育やSNSを通じて持続可能性の意識を広める
【まとめ】

持続可能な社会の実現には、

  • 「環境を守り」
  • 「人を支え」
  • 「経済を動かす」

という三つの視点を調和させることが鍵。
政府・企業・市民がそれぞれの立場で協力し、行動を積み重ねることが求められる。

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(ある人の)持続可能な社会実現についての解答例

(A)の利点は、革新的な技術や新素材の開発が、長期的に環境問題の根本的解決につながる点にある。これまで未踏の分野にも可能性が広がっており、持続的な技術革新を通じて、資源・エネルギーの効率的利用を促進できる。しかし一方で、開発には多大なコストと時間を要し、その過程でエネルギー消費や廃棄物の発生など、一時的に環境負荷を増大させる危険もある。

(B)の利点は、既存技術の改良やリサイクルの推進により、比較的短期間で環境負荷の軽減を実現できる点である。生産工程の効率化や再資源化の促進は、循環型社会の基盤を築くうえで極めて実践的な手段である。しかし、既存技術の延長線上では対応しきれない問題や、有害物質の完全除去が困難であるなど、技術的限界が存在する。

私は、(A)と(B)を相互補完的に進めることが、真に持続可能な社会の構築に最も効果的であると考える。例えば燃料電池車の開発は(A)の好例である。白金触媒の高コストや開発期間の長期化といった課題はあるものの、水素と酸素の反応によって生じる排出物は水のみであり、普及が進めば大幅な環境負荷削減につながる。また、(B)の具体例としては、生産工程の効率化やバイオプラスチック技術の導入が挙げられる。使用電力の削減や自然分解性素材への転換は、資源循環と汚染防止の双方に寄与する。

したがって、社会全体で革新技術の研究開発を進めると同時に、既存の仕組みを改良し循環型の生産体制を整えることが重要である。新技術による未来志向の発展と、現状改善による即効的な対策を両立させることこそが、環境に調和した持続可能な社会実現への最短経路であると私は考える。

持続可能な社会実現についての講評(抜粋)

2つの製品開発の進め方のメリットとデメリットについて、すばらしい見立てですね。自身の意見も、確かな知識をもとに、客観的に述べられています。上位で合格できると思われます。

論文の強みは、両アプローチを組み合わせることでデメリットの相互補完を図り、持続可能な社会実現への可能性を示唆している点です。例として挙げた燃料電池車や効率化の取り組みは具体的で理解しやすいものであり、提案が現実的であると言えます。

【さらに高みを目指して】
各アプローチの詳細な実現手法や具体的な障害についてはもう少し深掘りできると良いでしょう。また、提案の社会的・経済的影響や実現可能性に関する考察を加えることで、論文の信頼性と説得力が向上するでしょう。

<修正文>
(A)の実現手法として、燃料電池車の開発においては、新しい触媒技術の研究や再生可能エネルギーの導入などが挙げられる。しかし、高コストな白金や金の使用や効率向上の課題があり、これらの障害を克服するためには国際的な協力や資金調達の強化が必要だ。
(B)において、生産工程のデバイス効率化の手法として、高度なセンサー技術の導入や制御システムの最適化が考えられれる。しかしこれには先進的な技術専門家の不足や既存の設備への改修コストなどが障害となる。これらの課題に対処するためには、教育・研究機関との連携や政府の支援策の拡充が必要だと考える。

これにより、提案されたアプローチの詳細な手法と障害についての分析が深まり、実現可能性や課題の克服に向けた方針がより具体的になります。

【ガソリン車について】
もうガソリン車は廃止の流れということを踏まえておきましょう日本は完全に立ち遅れています。理由として、日本には大手のガソリン車メーカーが多いからだと考えられます。欧州、特にドイツにも多くのガソリン車メーカーがありますが、日本とは対照的にいち早くEV(Electric Vehicle電気自動車)への移行を宣言しています。

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