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【大学入試小論文】SNSとの付き合い方の解答例

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【大学入試小論文】SNSとの付き合い方の解答例です。

【課題文の要約】携帯電話やインターネットは今では世界中で必要不可欠なものとなった。そこでは社会がフラットであるが故に人間関係が鍵となる。インターネットは人間関係を広げるツールとして期待されたが、SNSなどにより自己承認欲や人同士の繋がりの意識が強まったため、かえってその分断化を招いた。この問題を解決するためには、自己有用感を持てる仕組みを作ることが必要だと筆者は述べる。
【問題】文章に対するあなたの意見を 800字~1000字以内で述べよ。
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SNSとの付き合い方についてある人の解答例

私は筆者が述べている「携帯電話やネットが招いた人間関係の分断化は、他者から必要とされ、自己有用感を持てる仕組みをつくることで解決できる」という意見に賛成だ。

携帯電話やインターネットの発展により、SNSなどの個人の承認欲求を満たすことのできるようなサービスが登場した。このSNSで自己承認欲を満たすためには、他人に「いいね!」を押してもらう必要がある。それゆえ、多くの投稿者は周りの嗜好に合わせて投稿内容を変えるようになり、気がつけばその人の個性が失われてしまう。文章にもあるように、日本人は周りに合わせるという文化が根付いているため、昔からこの傾向は変わらない。

しかし、今まで他人の目線をそれほど強く気にしなかった欧米人でさえSNSにより他人との繋がりの意識を強めるようになった。その結果、全世界における価値観はグローバル化によって多様化したにも拘らず、情報を取捨選択できるネットを利用して自分の安心できる情報だけを手に入れ、個性のない情報ばかりを発信するようになり、人間関係が分断された。

そこで、この問題を解決するためには、筆者が述べるように自己有用感を持てる仕組みを作る必要があると考える。具体的には、自分と違う価値観や文化を持つ人との交流を深め、それらを互いに認め合う機会を増やすことだ。インターネットの発達した現在、これは比較的実現しやすいことだ。

例えば、ズームなどのビデオ通話サービスを利用して他国の人と顔を合わせて会話したり、SNSで他国の人の投稿を見て現地のリアルな文化や日常を知ることが挙げられる。自分と異なった価値観と向き合い理解することで、多様性を重んじる社会の形成が期待できる。

このように、一人一人の努力により、自分と違う価値観を受け入れることのできる社会が生まれれば、人間関係はより広がり、理想のインターネット利用が可能となるだろう。

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SNSとの付き合い方についてある人の添削・アドバイス

1.導入部分の明確化
現在の意見表明は簡潔で良いですが、「なぜこの意見に賛成するのか」を少し具体的に補足するといいです。

例:「携帯電話やインターネットの普及が人間関係の分断を招いている背景を考えると、筆者の提案する“自己有用感を持てる仕組み”の必要性は非常に高いと感じる。」

2.主張の補強
「個性が失われる」「人間関係が分断される」といった部分について、具体例や統計データを挙げると説得力が増します。

例:「例えば、ある調査によると、SNS利用者の約70%が『投稿内容が他人の評価に左右される』と感じていることが明らかになっている。これは、個性の喪失と同時に、自分らしさを保つことが難しくなっている現状を示している。」

3. 解決策の具体性
筆者の意見を引用する部分は適切ですが、「具体的な方法」について、もう少し実践的なアイデアや事例を追加すると説得力が高まります。

例:「例えば、学校や企業で異文化交流をテーマとしたオンラインディスカッションを定期的に開催することが考えられる。また、自治体や国が主体となり、多様な価値観を学べる教育プログラムを提供することも有効だろう。」

4.結論の強調
最後の段落は結論として良いですが、「理想のインターネット利用」というフレーズがやや抽象的です。具体的なビジョンを提示するとより締まります。

例:「このように、多様な価値観を尊重し合う社会が実現すれば、インターネットは個人を孤立させる道具ではなく、人と人を繋ぐための真のコミュニケーションツールとなるだろう。」

5.文法事項
✕(原文)他国の人と顔を合わせて会話したり、SNSで他国の人の投稿を見て現地のリアルな文化や日常を知ることが挙げられる。
〇(修正1)他国の人と会話したり、SNSで他国の人の投稿を見て現地のリアルな文化や日常を知ったりすることが挙げられる。
〇(修正2)他国の人との会話やSNSで他国の人の投稿での現地のリアルな文化や日常の把握(または、を知ること)が挙げられる。

➨「~たり、~たり」と連続して使用します。または、(修正2)のように、名詞や名詞と品詞を揃えて、並列の関係を作ります。
➨「会話をする」この意味は「人と顔を合わせて話す」なので、「人と顔を合わせて会話」というのは、よくないですね。

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SNSとの付き合い方についてある人の全体修正案

私は筆者が述べている「携帯電話やネットが招いた人間関係の分断化は、他者から必要とされ、自己有用感を持てる仕組みをつくることで解決できる」という意見に賛成である。その背景には、インターネットや携帯電話の普及がもたらした人々の関係性や価値観の変化があると考える。

携帯電話やインターネットの発展により、SNSなど個人の承認欲求を満たすサービスが登場した。SNSで自己承認欲を満たすためには、他人に「いいね!」を押してもらうことが必要であり、多くの投稿者は周囲の嗜好に合わせて投稿内容を変えるようになった。その結果、個性が薄れ、他人の評価に依存する傾向が強まった。文章にもあるように、日本人は周囲に同調する文化が根付いているため、こうした傾向はさらに顕著である。例えば、SNS利用者の約70%が「他人の評価を気にして投稿内容を変更した経験がある」という調査結果がある。このように、SNSは人々の個性を損なうだけでなく、他者との関係を希薄化させる側面がある。

さらに、SNSの影響は欧米諸国にも広がっている。かつては個人主義が強調されていた欧米でも、SNSの普及によって他人とのつながりを強く意識するようになった。その結果、世界全体では価値観が多様化しているにもかかわらず、個人はインターネット上で自分にとって都合の良い情報だけを選び、発信するようになった。このように、情報の偏りが増幅されることで、社会全体の人間関係が分断される状況が生まれている。

この問題を解決するためには、筆者が述べるように「自己有用感を持てる仕組み」を構築する必要がある。具体的には、自分と異なる価値観や文化を持つ人々との交流を深め、互いに認め合う機会を増やすことである。幸いにも、現代ではインターネットの発展により、こうした取り組みを実現する手段が数多く存在する。

例えば、ズームなどのビデオ通話サービスを利用して異文化交流の場を設けることが挙げられる。学校や地域でこうした場を定期的に開催すれば、若い世代から異なる価値観に触れる機会を提供できる。また、SNSを活用して他国の投稿者が発信する現地の文化や日常に触れることで、直接的な体験を得ることが可能になる。さらに、自治体や政府が主体となり、多様な価値観を学べる教育プログラムを推進することも効果的である。このような取り組みを通じて、他者とのつながりを再構築するきっかけが生まれるだろう。

以上のように、多様な価値観を尊重し合う社会が形成されれば、人間関係は広がり、インターネットは単なる自己満足のツールではなく、人々を結びつける真のコミュニケーション手段として活用されるようになる。結果として、自己有用感を持てる仕組みが浸透し、人々が互いを必要とする社会が実現するだろう。

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【一般論】SNSとの付き合い方

■時間の制限を設ける
SNSは時間を食い過ぎることがあります。特に、他の重要な活動や対面の人間関係に影響を与えないよう、明確な時間の制限を設けましょう。

■プライバシー設定の確認
アカウントのプライバシー設定を確認し、自分の情報や投稿が望む範囲で共有されていることを確認しましょう。セキュリティを強化するためにも、不要な情報は公開しないようにしましょう。

■ポジティブなコミュニケーション
SNS上でのコミュニケーションはポジティブで建設的なものに心がけましょう。他者と尊重を保ち、誹謗中傷を避けましょう。

■情報の検証
SNS上で広まる情報は信頼性が不確かなことがあります。情報を共有する前に、信頼性を確認し、フェイクニュースに注意を払いましょう。

■定期的なログアウト
定期的にSNSからログアウトし、デジタルデトックスを行うことで、リフレッシュされた気分を得ることができます。

■他の趣味や活動を大切に
SNSは一つの娯楽手段に過ぎません。他にも興味を持つことや対面の社交を大切にし、バランスを取りましょう。

■ネガティブな影響に注意
SNSは他者との繋がりを提供しますが、ネガティブな影響を感じた場合は、遠慮せずにアカウントを休止するか、友達や家族と相談することも考えましょう。

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