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【大学入試小論文】慶應義塾大学SFC総合政策学部1995年度の解答例

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【大学入試小論文】慶應義塾大学SFC総合政策学部1995年度の小論文の解答例です。

慶應義塾大学SFC総合政策学部1995年度より
【改題】未来を構想し切り拓くには、一見混沌とした状況を洞察する知的心構えが必要です。未来にはばたいていくきみたちは、どのような知的心構えを持とうとしているのでしょうか。以下、提示された文章の論点に言及しながら、あなたの考えを1000字以内で述べなさい。
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【1995年度】慶應義塾大学SFC総合政策学部の解答例

不確実性と秩序の共同の現実に近づくことは、社会学にとって重要な問題である。意味の根本的な不確実性への取り組み方、伝統的な見方が疑問視されるべきである。以上が文章の論点である。

私は 不確実性の時代に分裂や不安定な部分に目を向けるのではなく、新しく前向きに対応する態度が必要だと考える。前向きに対応する態度があれば、根本的な不確実を認識している人々の間の会話のように、創造性を活発化し、連帯して乗り越える態度を生むからだ。逆に、敵対的で悪意のある言説は警戒を強化し反発に意味を向け対立につながる。

例えば、新型コロナウイルスが与える現状を挙げる。コロナウイルスが私達の生活に与える影響は、それぞれの人の職業、地域や、立場により大きく異なる。そのため、例えばお年寄りやその家族などは、経済活動を行う事を良いこととしないが、経営者は自分の生活だけでなく従業員の生活も担っているため、経営する店を優先したい。このような利害の不一致での対立から、店への貼り紙や、脅迫など悪質な嫌がらせなどが起きている。

社会の分断は、不確実の時代のための先の見えない不安や焦りから起こる。しかし、逆にこの不確実を認識し、お互いを尊重しようとした例もある。この不確実の状況を認識し、お互いを尊重しようとした海外では、定時間に庭にでて、医療従事者を称え拍手する習慣ができた。この不確実性の時代を連帯して乗り越えようとする態度の表れであり、秩序の共同の世界に求められた一例だ。このように、前向きに解決しようとすることに意味を向ける事が不確実と秩序の共同の世界に求められる。

意味の不確実性においては、新しい意味と新しい意味の方法の可能性をひらき、新しい秩序や文化の創造の基礎であると筆者は述べている。そして、その点において、他の人との会話やコミュニケーションに注目している。私達は、混沌とした状況を他人との関わりや対話の中で、相手や状況をしっかり理解し、生き抜いていくべきだ。また、状況を全体的に読み取り理解するのでなく、対象者の意見や状況の意味を認識しようと心がける必要もある。そうしなければ、上辺だけの理解で誤解を生み、対立や差別に繋がりかねない。

以上のことより、私達は意味を前向きに向け、社会の流れを分裂から変動へと変え、不確実性の時代に現れる様々な変動や危機に対処していくべきである。

【1995年度】慶應義塾大学SFC総合政策学部の講評(抜粋)

【甘め】
論文は深い洞察を提供し、不確実性の時代における前向きな態度の必要性を明確に示しています。具体例として新型コロナウイルスを取り上げ、異なる立場や価値観からの対立にも触れ、連帯の大切さを強調しています。また、他者とのコミュニケーションや意味の共有が社会の調和に寄与するという点も力強く伝えています。全体的に説得力があり、将来に向けた知的な心構えを示唆しています。

【厳しめ】
全体として、意見が羅列されているといった印象です。そのような印象になるのは、「構成」に工夫の余地があるからです。論文を書く上で、もっとも大事なのが構成となります。自らの主張に対して、根拠を示すことが大事です。論文における根拠とは、理由、具体例、客観的事実、引用などの各要素を組み合わせて述べていきます。

一般的な構成例
(主張)私は、~と考える。~の立場だ。
(理由)~だからだ。
(具体例・具体策)例えば、~ということがある。
(反論・反駁)確かに、~ということも考える。しかしながら~
(まとめ)以上のころから~だ。

これを柱として、与えられた課題によって、調整していきます。主張に対して、根拠を示すことが柱です。

【構成案(キーセンテンスのみ抜粋)】
(論点)不確実性と秩序の共同の現実に近づくことは、社会学にとって重要な問題。また~
(主張)私は 不確実性の時代に分裂や不安定な部分に目を向けるのではなく新しく前向きに対応する態度が必要だと考える。
(理由)前向きに対応する態度があれば、根本的な不確実を認識している人々の間の会話のように、創造性を活発化し、連帯して乗り越える態度を生むからだ。
(具体例)例えば、新型コロナウイルスが与える現状を挙げる。この不確実の状況を認識し、お互いを尊重しようとした海外では、定時間に庭にでて、医療従事者を称え拍手する習慣ができた。この不確実性の時代を連帯して乗り越えようとする態度の表れであり、秩序の共同の世界に求められた一例だ。
(展開・深堀り)意味の不確実性においては、~他の人との会話やコミュニケーションに注目している。
(まとめ)以上のことより、私達は意味を前向きに向け、社会の流れを分裂から変動へと変え、不確実性の時代に現れる様々な変動や危機に対処していくべきである。

【高みを目指して】
具体例を記述する際は、次の2点で記述できないか考察しよう
1点目 事実の場合は、客観的な指標・データを記述できないか、または違う視点はないか。
➨日頃から社会で起こっていることに対して、アンテナを張っていることがわかり、好印象

2点目は、自分の体験・経験に基づいて記述できないか。
➨自分がどういう人間であるかアピールできる

このように、具体例では、実はその人がどういうことに関心を持ち、行動をしているかをチェックできます。

不確実な時代についての添削(抜粋)

「しかし、逆に」「逆に」 を 「一方で」や「他方で」としてもいいです。

対比の(あるいは対置された)意味合いがあるときは、特にそうです。

△(原文)しかし、逆にこの不確実を認識し、お互いを尊重しようとした例もある。
〇(修正)一方で、この不確実を認識し、お互いを尊重しようとした例もある。

この場合は、前の例との「対比」で使われている要素が強いと思います。「逆に」にも対比で使われることもあるので、一概には言えないのですが、 「一方で」や「他方で」という言葉もあることは知っておきましょう。

【一般論】これからの持っておくべき知的心構え

  • 柔軟性と適応力: 急激な変化や未知の状況に対応できる柔軟性と適応力が必要です。新しい情報や技術の進展に素早く対応し、変化をポジティブに捉えることが重要です。
  • 学習意欲: 継続的な学びとスキルの向上が不可欠です。新たな知識や技能を身につけ、変化する環境に適応できるように努力しましょう。
  • 協働力: グローバルなつながりがますます重要となります。協力し、他者との連携や異なるバックグラウンドからの意見を尊重することが求められます。
  • 問題解決力: 複雑な問題に対処できる能力が求められます。効果的な問題解決スキルを養い、創造的かつ効率的な解決策を見つけることが大切です。
  • 情報リテラシー: 大量の情報が利用可能な中、信頼性のある情報を見極める能力が不可欠です。情報の取捨選択や批判的思考を養いましょう。
  • 持続可能性への配慮: 環境への意識や社会的責任感が求められます。個人や組織の行動が地球全体に及ぼす影響を考え、持続可能な選択を意識的に行うことが重要です。
  • 精神的な強さ: ストレスや挫折に対処し、精神的な強さを養うことが求められます。メンタルヘルスに対する理解とケアが重要です。
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