【高校生物基礎】光学顕微鏡の操作の仕方についてまとめています。光学顕微鏡は、生物の細胞や微細な構造を観察するための基本的な道具です。高校生物基礎では、顕微鏡の操作方法を正しく理解することが、実験の精度を高め、観察結果を正確に記録するために不可欠です。このブログでは、光学顕微鏡の使い方や基本的な操作手順をわかりやすく解説し、安全に効果的に顕微鏡を使いこなすためのポイントを紹介します。顕微鏡の操作をマスターして、実験に役立つ技術を身につけましょう!
光学顕微鏡の操作手順

光学顕微鏡
- 直射日光の当たらない水平な場所に置く。
- まず接眼レンズ、続いて対物レンズを装着する。
- 反射鏡を動かして、視野全体が明るくなるように調節する。
- プレパラートをステージにのせ、クリップで固定する。
- ピントを合わせる。
- 観察したい対象物を視野の中央に移動させ、倍率を上げる。
顕微鏡の各名称
- 接眼レンズ…目に接しているレンズ。短い方が倍率が高い。
- 対物レンズ…観察物に対しているレンズ。長い方が倍率が高い。
- ステージ…プレパラートをのせる台。クリップがついている。
- 反射鏡…光を反射する鏡。平面鏡と凹面鏡がある。
- レボルバー…3つの対物レンズを装着でき、回転させ倍率を変えることができる。
- しぼり…反射鏡からの光の量を調節するダイヤル。絞ると光が少なくなる。
- 調節ねじ…ステージや鏡筒を上下させ、ピントを合わせるはたらきがある。
光学顕微鏡のポイント
光学顕微鏡にはステージを上下させるタイプの他に、鏡筒を上下させるタイプがあります。光学顕微鏡の分解能(接近した2点を2つの点として認識できる最小の距離) は0.2umです。ちなみに、1mm=1000umです。
接眼レンズを対物レンズよりも先に装着します。これは、鏡筒内にホコリが入ってしまうのを防ぐためです。
ピント
最初に低倍率の対物レンズを使います。ピントを合わせるには、対物レンズとプレパラートをできるだけ近づけます。その後、対物レンズとプレパラートの距離を遠ざけながらピントを合わせます。逆に近づけながらピントを合わせると、プ レパラートと対物レンズがぶつかってしまう恐れがありますよ。
像の見え方
ふつう、光学顕微鏡で見える像は上下左右が逆になっています。対象物を視 野の中央にもってくる際には、この点に注意が必要です。
倍率
最後に倍率を上げて観察します。高倍率にすると視野が暗くなるので、絞りを開いて明るくします。また、高倍率では、焦点深度が浅い(= ピントが合わせにくいこと)ので、調節ネジでピントを微調整して観察します。
原形質流動の観察の顕微鏡の問題
オオカナダモの細胞の原形質流動の速さを顕微鏡を用いて観察する。この観察には必要のないものを次の1~6のうちから1つ選べ。
1 スライドガラス
2 ピンセット
3 接眼ミクロメーター
4 酢酸
5 ストップウォッチ
6 カバーガラス
原形質流動の観察の顕微鏡の問題の解答・解説
解答4
(解説)原形質流動は生きている細胞での現象です。よって、酢酸を用いると細胞が死んでしまい原形質流動が止まるため、観察できなくなります。
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