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【大学入試小論文】介護業界を取り巻く問題について

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【大学入試小論文】介護業界を取り巻く問題についての解答例です。

【問題】介護業界を取り巻く問題についてあなたの考えを述べなさい。

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介護業界を取り巻く問題についての解答例

高齢者が増加する一方、それを介護したいと考える若者の数は少ないという問題がある。そこで、介護福祉士という職を若者にとって魅力的な職にするという政策が考えられる。具体的には、今よりも多くの給与を与えたり、労働の内容をより簡単なものにしたりするということだ。このような政策により、今まで介護福祉士に興味がなかった若者にも、魅力を感じてもらえるだろう。

複雑な作業には、ロボットや人工知能の力を借りれば、人間が行う仕事内容も容易になるだろう。また、機械を利用することによって人件費の削減にもなるので、雇う側にもメリットになる。だから、今以上の給与を与えることも可能になると考える。

しかし、実際にロボットなどの人工知能を全ての介護施設に設置することは、金銭面の問題や時間がかかり難しいだろう。また、日本人は今までの生活が急変することを受け入れられない人が多いという特性がある。このことから、ロボットを導入することに抵抗があるという課題が考えられる。

そのため、大きなロボットを導入するのではなく、まずは小さくてお手頃価格のものを介護福祉施設に設置すると良いだろう。例えば、食事とその片付けや掃除を手伝ってくれるロボットだ。これらは、既に家庭でも使用されていることも多いので、あまり抵抗も大きくないだろう。

このように、少しずつロボットなどの人工知能を利用して人件費を削減すれば、従業員に多くの給与を与えられる。これをアピールすれば、介護福祉士に興味を持つ若者が増えるというのが私の考えだ。今後ますます深刻化する少子高齢化の時代が、テクノロジーの技術進歩によって緩和され、全ての年代が住みやすい日本になることを望んでいる。

介護業界を取り巻く問題についての講評(抜粋)

文介護業界に対する具体的な提案と課題を明確に述べ、少子高齢化への対応と技術導入による改善を論じています。高齢者の増加と若者の介護志向不足への解決策として、介護福祉士の魅力向上と人工知能の活用を提案しており、その中で現実的な課題も指摘されています。小型ロボットの導入や従業員への給与増加を通じてバランスを取るアプローチが示唆されており、これによって介護業界の課題が克服される可能性を示唆している未来志向の提案がなされており、よい論文です。

【改善点】
高給与や労働内容の簡略化が介護福祉士の魅力向上に繋がる可能性がある一方で、これが介護の専門性を損なう可能性もあります。介護業務は高度なスキルが要求されるため、単なる給与向上だけではなく、質の高い教育やトレーニングの提供も欠かせないので、その辺りの言及があってもよかったです。

【さらに高みをめざして】
介護業界の課題に対する提案の中で、介護業務における人間性や温かさの重要性に触れていません。技術の導入は重要ですが、ヒューマンタッチが不可欠な介護において、その側面も強調されるべきです。

介護業界を取り巻く問題についての添削(抜粋)

×感じてもらえるだろう。
→○感じてもらえると考える。

×だろう いらない
→事実内容が明らかなときは、言い切る。

×少しずつ
→○徐々に

「だろう」の使い方

  1. 自分の推測であれば、「考える」という文言を使った方がいい。
  2. 未来のことでも、事実内容が明らかなときは、言い切る。(例)高齢者が増えるなど
  3. 未来のことで、それが確定的でないとき、または賛否が分かれるときなど、推測には「だろう」を使用しましょう。 たとえば、「ロボットと人間の恋愛が増えるだろう」などと使います。

【一般論】介護業界にはさまざまな課題

■高齢者人口の増加と介護人材不足
高齢者が増加する中、介護が必要な人が増えていますが、介護人材の確保が難しい状況です。介護従事者の不足は、質の高いケアの提供に影響を与えています。

■低賃金と厳しい労働環境
介護従事者の給与が低く、労働環境が厳しいという問題があります。これが介護職に対する魅力を低下させ、人材確保の妨げとなっています。

■技術の導入と受け入れ
先進的な技術やロボットの導入は、介護業務の効率向上に寄与する可能性がありますが、その受け入れが進んでいないことがあります。また、導入には高いコストやトレーニングの必要性などが課題となっています。

■地域差とアクセスの不均衡
介護サービスの提供が都市部と地方で差があり、また地域によってはアクセスが困難な場合があります。これが高齢者の生活の質に影響を与えています。

■家族介護者の負担
介護はしばしば家族によって行われますが、その負担が大きくなっています。これが介護者のストレスや健康問題に繋がることが懸念されています。

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