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【高校倫理】コントの実証主義・ダーウィンの進化論・スペンサーの社会進化論

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【高校倫理】コントの実証主義についてまとめています。

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コントの実証主義

フランスのコント(1798年から1857年)は、人間の知識は3段階で発達するとした。

  • 神学的段階…精霊や神などの意志によって、さまざまな現象が起ころ
  • 形而上学的段階…精霊や神に代わり、現象の背後に抽象的な本質存在を考える。
  • 実証的段階…神や抽象的な本質存在などを仮定することなく、観察できるの事実のみに基づいて現象を探究し、事実の中から法則を見いだしていく。

実証的段階に至って、発見された法則に基づいて将来を予見し、計画的に人類の生活を改善していくことが可能となる。コントは、自然を対象とする科学はすでに実証的段階に達しているのに、より具体的で複雑な人間社会を扱う学 問はその段階に達していないとして、実証主義に基づく社会学を創始した。

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ダーウィンの進化論

イギリスの博物学者ダーウィン(1809年から1882年) は、1859年 『種の起源』を刊行し、生物の種は共通の種から枝分かれして変化発展してきたという進化論を唱えた。

進化論は、生物の種はすべて神によって創造され、不変であるというそれまでの考えをくつがえし、大きな波紋を広げた。進化論の中心的な考え方は、自然選択(自然淘汰)で、より環境に適応した個体だけが生き残り(適者生存)、種の進化が起こるというものである。

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スペンサーの社会進化論

イギリスのスペンサー(1820年から1903年)は、社会を生物と同じようにとらえる社会有機体説をとり、進化論を社会にあてはめた社会進化論を唱えた。

スペンサーは、
➊人間の社会生活への適応能力の進化にともない、強制的な軍事型社会から自発的な産業型社会へと進化すると考えた。
➋この過程を個人と社会との対立が解消し、個人がより多くの自由を獲得していく過程ととらえた。

このような社会進化は適者生存の原理によって起こるという考えから、個人の自由な活動への国家の干渉に反対する自由放任主義の立場をとった。

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