【高校倫理】適応行動

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【高校倫理】適応行動についてまとめています。

欲求と葛藤

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欲求

人間の欲求は、大きく次の2つに分けることができる。

  • 生理的欲求(一次的欲求)…呼吸、飲食、睡眠、休息の欲求や性欲など、生物としての人間が生得的に持つ欲求。
  • 社会的欲求(二次的欲求)…安全、集団への所属、 情、他者からの尊敬や自己実現など、人間としての社会生活から発生する欲求。

葛藤

相反する2つ以上の欲求が対立し、選択困難となって苦しむことを葛藤 (コンフリクト)という。

<レヴィンの分類>

  • 接近一接近型…~はしたいが、…もしたい。すべてをかなえることはできないという葛藤。
  • 接近ー回避型…~はしたいが、~に必然的に伴う、…は避けたいという葛藤。
  • 回避一回避型…~も避けたいし…も避けたいが、どちらかは避けられないという葛藤。

欲求不満

人間は、欲求が満たされない状態が続くと、心の緊張状態が高まり いらだちや不安が生じて、欲求不満(フラストレーション)におちいる。

適応行動

適応行動

欲求不満や葛藤を何らかの形で処理し、環境や人間関係に対応していくことを適応行動という。適応に失敗する不適応(失敗)行動もある。

合理的解決と近道反応

人は欲求不満に耐える力(耐性、トレランス)を養い、合理的解決の道をとることが望ましい。しかし時には、八つ当たりや後先を考えない性急な行動で欲求不満を解消しようとすることもある(近道反応)。

防衛機制

欲求が満たされないとき、その現実を変形して受け入れることで不安や緊張をやわらげ、自我を守ろうとする無意識の心の働きを防衛機制(適応規制)といい、アンナ=フロイトにより次のように分類された。

抑圧

受け入れがたい感情や記憶、イメージなどを忘れようとする無意識 の働き。最も基本的な防衛機制。剛好きな異性は自分の親友と恋人同士なの で、好きだという気持ちそのものをなかったものと思う。

合理化

負け惜しみや、他人のせいにするなど、自分の行動や態度にもっともらしい理由をつけて正当化すること。(例)イソップの寓話で、高い枝のブ ドウが取れなかったキツネが「あのブドウはすっぱい」と言う。

同一視

  • 摂取(取り入れ)…他人の能力や特質などを、自分が持っているように想像して満足すること。例あこがれのアイドルと自分を重ね、ファッションをまねる。
  • 投射(投影)…自分が持つ受け入れがたい感情や態度を他人に投げかけ、その人が持っているかのように思うこと。例本当は自分が相手を憎
    んでいるのに、相手が自分を憎んでいると思い込む。

反動形成

抑圧された衝動や感情から生じるのとは正反対の内容が、行動や態度にあらわれること。例憎んでいる相手に、過度にやさしく接する。

逃避

困難や不安などに直面したとき、その状況を避けて遊びや空想の世界、病気などに逃げ込むこと。例大切な試験の前にゲームに夢中になる。

退行

困難に直面したり欲求が満たされなかったりするとき、より精神の未発達な段階に戻って幼稚な行動をとること。(例)弟や妹が生まれ親にかまってもらえない幼児が、赤ちゃんのような行動をとる。

置き換え(置換)

欲求の対象を置き換えて満たすこと。

  • 代償…満たされない欲求を、それと似た別の欲求で満たそうとすること。(例)ペットが飼えないので、ぬいぐるみをかわいがる。
  • 補償…ある方面で劣等感を持つとき、別の方面での能力を伸ばして補うこと。
  • 昇華…満たされない性的欲求や攻撃性のエネルギーが、学問・芸術・スポーツなど社会的・文化的に価値が高いと認められた行動に向けられること。(例)作曲家が片思いの女性のことを思ってすばらしい名曲をつくる。

まとめ

  • 欲求の種類…生理的欲求(一次的欲求)、社会的欲求(二次的欲求)
  • 欲求の対立…葛藤→接近一接近型、接近ー回避型、回避回避型
  • 欲求不満…適応行動・合理的解決、近道反応、防衛機制(=適応機制)
  • 防衛機制…抑圧、合理化、同一視(摂取・投射)、反動形成、逃避、退行、置き換え(代償・補償・昇華)
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