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【高校倫理】パーソナリティの類型論

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【高校倫理】パーソナリティについてまとめています。パーソナリティとは、ある人間のその人らしい行動の傾向や精神のあり方を全体として表す概念です。今回は、その
パーソナリティについてまとめています。

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パーソナリティの3要素

パーソナリティは次の3要素から構成されていると考えることができる。

  • 能力…知能や技能。知力だけでなく体力・意志力や感性などもふくむ力。
  • 気質…感情や情緒などの傾向で、遺伝的・生理的に決まる面が大きい。
  • 性格…その人特有な行動や考え方の傾向。意志的な側面とともに感情(気質)的な側面もあり、広い意味ではパーソナリティとほぼ同じ意味になる。

個性とパーソナリティ

ある人が持つ特有の性質を意味する個性という語も、パーソナリティとほぼ同じ意味に使われることが多い。個性という場合は、特にその人の他人と異なる個別性・独自性が強調される。

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パーソナリティの類型論

  • クレッチマーの類型論
  • ユングの類型論
  • シュプランガーの類型論

があります。それぞれについてみていきます。

クレッチマーの類型論

ドイツの精神病理学者クレッチマー(1888年から1964年没) は、人間の体型と気質を関連づけて、3つの類型に分類した。

  • 細長型(やせ型)…分裂気質(物静か・繊細)
  • 肥満型…鬱気質(社交的・現実的)
  • 筋骨型(闘士型)…粘着気質(元帳面・義理堅い)

ユングの類型論

ユングは、心的なエネルギー(リビドー)が向かう方向(向性)によって、性格を外向型と内向型の2つに分けた。

  • 外向型…リビドーが外の客観的な世界へ向かい、外部の物事によって方向づけられる。一般に社交的で決断力があり、社会への適応性が高く協調的である。その反面、飽きっぽく移り気で、他人の意見に影響されやすい。
  • 内向型…リビドーが自己の内面へ向かい、自己の主観的な基準で行動が方向づけられる。一般に思慮深くひかえめで辛抱強く、非社交的だが特定の人と深い人間関係を作る。実行力、協調性には欠け、自説にこだわりやすい。

シュプランガーの類型論

ドイツの哲学者シュプランガー(1882年から1963年没)は、人間がどの生活領域の価値を重視しているかによって、次の6つの性格類型に分けた。

  • 理論型…客観性・論理性を重視し、理論的・学問的な追求に関心を持つ。
  • 経済型…利益を追求し、富や財産を増やすことに最も関心を持つ。
  • 権力型…地位や権力を追求し、他人を支配することに関心を持つ。
  • 審美型…美や感性の世界を追求し、芸術や享楽的な生活に関心を持つ。
  • 社会型…人との協調や人間関係を重視し、人や社会への奉仕に関心を持つ。
  • 宗教型…神や至高の価値への信仰を追求し、神秘的なことがらに関心を持つ。

特性論

人間のパーソナリティをいくつかの特性に分け、その程度の組み合わせにより性格の特徴を理解しようとする手法を特性論という。➊外向性-内向性、➋愛着性-分離性、➌統制性-自然性、➍情動性-非情動性、➎遊戯性一現実性の5大因子に分けるビッグファイブ論が有名である。

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パーソナリティのまとめ

  • パーソナリティ…その人らしい行動や精神のあり方。
  • パーソナリティの3要素… 個能力・気質・性格

<パーソナリティの類型論>

  • クレッチマーマ…細長(やせ)型-分裂気質 肥満型-躁鬱気質 筋骨(闘士)型-粘着気質
  • ユング…外向型 内向型
  • シュプランガー…理論型、経済型、権力型、審美型、社会型、宗教型
倫理
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