【高校倫理】仏陀の教え

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【高校倫理】仏陀の教えについてまとめています。

仏陀の教え

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王子ガウタマの出家

北インドの釈迦族の王子として生まれたガウタマ=シッダールタ(ゴータマ=シッダッタ)は、恵まれた環境で育ちながら、四門出遊の伝説に見 られるように、生・老・病・死のような人間の苦しみについて深く思い悩むことが多かった。彼は29歳のとき、こうした苦しみからの解脱を課題として出家した。

仏陀

出家したガウタマは、6年間断食などの苦行に励んたが、心の平安は得られなかった。彼は苦行をやめ、ブッダガヤーの菩提樹の下でひたすら瞑想を続けた。35歳のときに悟りを開き、仏陀(覚者、真理を悟った人)となった。

布教と死

仏陀はサールナート(鹿野売)にて、かつての修行仲間5人に初めて教えを説いた(初転法輪)。以後5人を弟子として、弟子たちと仏教教団(サンガ) を作り、インド各地で説法を続けた。80歳のとき病を得て、クシナガラの地 で弟子たちに最後の教えを説き、死去(入滅)した。

仏陀は、まず人生が根本的に苦しみに満ちたものだという厳しい認識から出発し、そうした苦しみから解放されるための実践的な方法を説いている

四苦八苦

生老病死を四苦といい、このほかに4つを加えて八苦しい。

  • 生(この世に生まれたこと)
  • 老(老いること
  • 病(病気になること)
  • 死(死ぬこと)
  • 愛別離苦(愛する者と別れる苦しみ)
  • 怨憎会苦(怨み、憎む者と会う苦しみ)
  • 求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)
  • 五蘊盛苦(心身の活動そのものにより生ずる苦しみ)

煩悩

苦しみの原因は煩悩であり、賞(賞り)・順(怒り)・擬(愚かさ)の三藩がその代表である。煩悩の中でも、無明と渇愛が根源的なものである。無明は、仏教の真理に関する根本的な無知である。渇愛とは、のどが渇いて水を欲しがるような、対象への執着からへの執着から生じる根本的な欲望である。

我執

仏教では、人間は五蘊の集合によって成り立つもので、アートマンのような永遠不変の実体はない、と説く。しかし、人々は魂(自己)を実体視して執着し(銭執)、煩悩や苦の原因を作る。

四諦

仏陀は、解脱に至る認識や実践を、四諦(4つの真理)として示した。

  1. 苦諦…人間が生きることは、それ自体がすでに苦しみである。
  2. 集諦…苦しみの原因は、欲望や執着などの煩悩である。
  3. 滅諦…煩悩を滅することにより、苦しみのない心静かな涅槃の境地に至る。
  4. 道諦…苦しみをなくし、涅槃に至る正しい修行方法(八正道)がある。

八正道

苦を滅し、悟りの境地に至るための正しい 実践が八正道である。「正」とは快楽と苦行との両極 端にかたよらない、中道の道をとることである。

仏陀の教えの特質

ダルマ(法)

仏教において、仏陀の悟った真理と、それについての教説のことをダルマ(法)という。これはすでに存在した真理を仏陀が見いだしたもの であり、誰でも正しい修行をすればこの真理に目覚 め、仏陀になることができると説く。仏教とは、人々 が自ら仏陀になるための教えである。

自力の重視

仏陀は、自分は万能の救済者などではなし示すことができるだけだと述べた。仏陀は、自身を崇拝対象とすることを否定し、各人が「自己をよりどころとし、法(ダルマ)をよりどころとして、努力すべきことを説き、自力で真理に到達する道を人々に示した。

縁起・四法印・慈悲

縁起

この世のすべてのものは、独立して存在する固定的・実体的なものではなく、何らかの原因(因)や条件(縁)(=因縁)によって起こり、他のもの と依存し合って成立しているという、仏教の中心思想を縁起という。仏陀は縁起の法を、これがあればかれがあり、これがなければかれがない。これが生じればかれが生じ、これが減すればかれが滅する」と説明している。

四法印

  1. 一切皆苦…我々は存在を固定した不変のもののようにとらえて執着するため、この世のすべては自分の思いのままにならず、苦しみに満ちている。
  2. 諸行無常…すべてのものは絶えず変化・生滅し、同じ状態にとどまらない。
  3. 諸法無我…永遠不変の我(アートマン)のような実体はない。すべての存在はさまざまな因縁により、他との依存関係のなかで存在する。
  4. 涅槃寂静…無常・無我の法を悟ることができれば、煩悩の炎を消し、苦を滅した安らぎの境地である浮盤(ニルヴァーナ)に至ることができる。

慈悲

仏陀は、一切の生きとし生けるもの(一切衆生)に対し、限りない慈悲の 心を起こすべし、と説いた。「慈」は他者に楽を与える慈しみの心、「悲」は他者 の苦しみを取り除く哀れみの心である。これは、すべての存在は関係し依存し合っているという縁起の法や、自己への執着(我執)を離れるという思想から帰結するものとも言える。

慈悲は、キリスト教の神の愛や隣人愛と違い、動物や草木に至 るまですべての生命あるものへと向けられることが特徴である。

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