【高校倫理】ハンナ=アーレントの思想のポイント

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【高校倫理】ハンナ=アーレントの思想についてまとめています。アーレントは、共通な世界で他者とともに複数的に存在することが人間の根本的条件であると説きました。そのあたりついて、まとめています。

アーレントの思想

アーレントは、人間の行為として労働・仕事・活動を区別した。「活動」は、他者とともに存在するという人間の条件に対応した相互的行為である。

  • 労働…人間が生命の維持や繁殖のために必要なもの(食料など)を獲得する。
  • 仕事…人間が自然を加工し、道具や芸術作品などの人工物をつくる。
  • 活動…人間と人間が、言葉を介して相互に働きかけ、公共性の領域を形成する。
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公共性の消滅と全体主義

現代社会では私的な経済的関心が増大し、共通世界への関心がうすれる。労働の領域が公共性を占領して、政治から公共性が消滅していく。この傾向により、帰属意識を失って孤立した大衆が、空想的な所属感を求めるところから大衆社会の順応主義が生まれ、全体主義の危険が生じる。このためアーレントは、政治における公共性を再生させる必要を論じた。

公共性と他者の尊重

現代の思想は、実存主義が説いたような自己の実現とともに、他者いう問題を正面から取り上げる。従来の倫理学や政治学など個別的学問では強いきれない、個人道徳と公共の利害が複合した領域を扱おうとする傾向になっている。

ドイツ出身のアメリカの政治哲学者ハンナ=アーレント(1906年から1975年没)と、リトアニア出身のフランスの哲学者レヴィナス(1906年から1995年没)は、ともにユダヤ系であった。ナチスによる迫害体験をもとに、第二次世界大戦後、「他者」とともに生きる世界や「他者」への責任に目を向ける思想を説いた。

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