【高校政治経済】政治的無関心と無党派層についてまとめています。
政治的無関心
政治意識の多様化や価値観の複雑化によって、投票率の低下や政治離れが増加している。このため、国民による政治へのチェックが甘くなり、民主主義的な政治が行われない危険が生じている。
政治的無関心のタイプ
- 伝統型無関心…政治に対する無知や権威に対する盲従から生じる無関心。
- 現代型無関心…大衆社会において,個人の関心の多様化や娯楽、マイホーム主義などのために政治に対して著しく消極的で受動的になっている無関心。
現代型無関心のタイプ
アメリカの政治学者ラスウェルは、現代型の政治的無関心のタイプを次の3つに分類した。
- 無政治的態度…政治についての関心や一般的知識が乏しく、政治は自分以外のだれかが行う仕事だと考える。政治的無関心の一番多いタイプ。
- 脱政治的態度…政治や政治家に強い幻滅や絶望感を抱き、政治との関わりを積極的に避ける。選挙に際しても、だれが当選しても同じとして棄権する。
- 反政治的態度…自分の考える政治的価値や宗教的価値観と政治的権力とは相入れないとして、政治家・政党・官僚などに対し積極的な反発・非難や存在価値の否定などを行うタイプ。個人的無政府主義者に多くみられる。
無党派層の増加
日本では有権者と政党との結びつきが希薄である。さらに 政党の度重なる公約違反や腐敗、離合集散などにより、政党への反感・不信感が 増加している。このため、政治に関心をもちながらも特定の政党を支持しない層が高い割合を占めるようになって、選挙結果を左右する力をもつようになった。
政治を復習
- 【高校政治経済】政党と政党政治
- 【高校政治経済】日本の政党政治の歴史
- 【高校政治経済】内閣と行政
- 【高校政治経済】日本の政党政治の課題
- 【高校政治経済】選挙制度と選挙区制
- 【高校政治経済】日本の選挙制度
- 【高校政治経済】日本の選挙の課題
- 【高校政治経済】世論とマス・メディア
以上が、【高校政治経済】政治的無関心と無党派層となります。
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