▶【大好評】大学入試小論文講座の案内はこちら

【高校漢文】置き字について知っておきたいこと

スポンサーリンク

【高校漢文】漢文の「置き字」について知っておきたいことについてまとめています。

置き字というのは、文中に確かに置かれてあるものですが、「読まない」と決められている字のことです。置き字は4種類あります。

スポンサーリンク

置き字の要点

置き字図解

【1】「而(ジ)」
接続詞と同じ働きをし、順接・逆接どちらでも使う。
直前に訓読する語「~テ・デ・シテ・ドモ」などの送り仮名をつける。この字そのものは読みません。

【2】「於(オ)」「于(ウ)」「乎(コ)」
­英語の前置詞のような、場所・時間・目的・対象・起点・受け身・比較などをあらわす働き。普通、漢文では上から修飾しますが、下から修飾する。

【3】「焉(エン)」「矣(イ)」
文末で用いて、強調・断定の意味を表す。

【4】「兮(ケイ)」
韻を踏んだ文(韻文)の中の句中や句末に置かれ、文のリズムを整える役割。この字は読みませんし、訳もしない。

置き字以外の用法

置き字として扱われる漢字がいつも置き字というわけではありません。置き字以外の用法もあります

■「而」の置き字以外の用法
1:文頭などに出てきたときは接続詞として、「しかうシテ・しかシテ・しかルニ、しかレドモ、しかモ」、あるいは「すなはチ」と読みます。

2:文末に「巳」や「矣」と連なって、「而已」や「而已矣」の形で「のみ」 と読みます。文頭や文中に出てきて、「なんぢ」(〝お前〟という意味)と読みます。

■「於・于・乎」の置き字以外の用法
1:「於・于」は返読文字として、「おい テ・おいテス」と読むことがあります。
2:「乎」は終尾詞として句末にきて、 「や・か・かな」と読むことがありま す。
3:「乎」は「や・こ」と読んで、呼び かけの場合に使われることがありま す。
4:「於・于・乎」は文頭にきて、「ああ」 と読む詠嘆を表すことがあります。

■「矣・焉」の置き字以外の用法
1:「焉」は文頭にきて疑問詞となり、「いづクンゾ・なんゾ・いづクニ」と 読みます。
2:「焉」は句末にきて、「これ・ここニ」と読む場合があります。
3:「矣」は文末にきて、「かな」と読む 場合があります。また、「矣乎・矣哉」 という形になった場合も、「矣乎・矣哉」を「かな」と読むことがあります。

国語
スポンサーリンク
シェアする

コメント

テキストのコピーはできません。