【高校地理】ロシアのポイントについてまとめています。ロシアは、世界最大の面積を誇る国であり、地理的にも非常に多様な特徴を持っています。広大な土地には、寒冷なシベリアから温暖な黒海沿岸まで、さまざまな気候帯が広がり、これが農業や生活様式に大きな影響を与えています。また、ロシアは豊富な天然資源を有し、石油や天然ガスなどのエネルギー資源を中心に重要な産業が発展しています。この記事では、ロシアの地形、気候、資源、産業などの重要なポイントをわかりやすく解説し、地理の学習に役立つ知識を整理します。
ロシアの概要
- 国土面積…約170010万キロ平方メートル。世界最大の面積を持つロシアは、ユーラシア大陸の北部にバルト海沿岸から太平洋まで東西に伸びる広大な国土を持つ。その面積は日本の約45倍。
- 人口…約1億4100万人
- 自然…全世界の陸地の約8分の1を占める。冷帯・寒帯が広く、広大な針葉樹林帯(タイガ)が広がる。
- 資源…石油・原油・天然ガスなどに恵まれている。
- 農業…南部の黒土地帯は世界有数の小麦の栽培地帯。
ロシアの自然と社会
- 自然…ロシアは世界一の国土面積。ウラル山脈の西がヨーロッパロシア、東がシベリア。冷帯・寒帯が中心。中央アジアは乾燥帯。
- 歴史と社会…1917年のロシア革命で社会主義国ソ連が誕生。1991年のソ連の解体で、15の国が誕生。バルト3国を除く12か国がCIS(独立国家共同体)を結成し、1994年に自由貿易条約を締結。
ロシアの産業の特色
- 農牧業の特色…コルホーズ・ソフホーズによる集団的生産から市場経済へ移行。住宅付属地(自家菜園地)での生産が食卓を支える。
- 農牧業の地域…北極海沿岸はトナカイの放牧、ヨーロッパやロシアでは混合農業、大都市周辺では酪農。チェルノーゼムのステップ地域では小麦の栽培。中央アジアでは、羊の放牧・綿花。
- 工業の特色…ソ連では、豊富な資源をもとに5か年計画。地域ごとにコンビナートを形成。現在は市場経済を導入するが、経済は不振。
ロシアと日本との交流
環日本海経済圏の構想がある。貿易・投資は拡大。樺太(サハリン)沖の石油・ガスの共同開発。領土問題は未解決。
ロシアの主な都市
■ モスクワ
クラスノヤルスクでエニセイ川をこえ、ノボシビルスクでオピ川をこえ、カザフスタン国境に近いオムスクや、ウラル山脈東のエカテリンブルクを通り、カスピ海に注ぐボルガ川中流地区の要地カザンをへて、首都モスクワに到達する。
■ ハバロフスク
ウラジオストク東方で、ロシアの対日貿易の門戸として知られたナホトカ港から鉄道に乗り、ウスリー川にそって北上すると、やがてアムール川本流との合流 点に発達したハバロフスクに到着する。
■ イルクーツク
シベリア鉄道で西へ向かい、スタノポイ山脈の南側を通り、ヤブロノイ山脈に接近し、ついでバイカル湖の南側を回して、この地方の中心的工業都市イルクーツクに着く。
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