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【高校地理】アジア州のポイント

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【高校地理】アジア州のポイントについてまとめています。

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アジアの地形と主な国

アジアの地形図と主な国々(高校地理)
東・東南・南アジアの集約的・零細的・自給的農業。降水量の豊富な低地では、アジア式米作農業(集約的水田耕作)。

近年急速に発展工業化が進む。

  • アジアNIES(新興工業経済地域)…工業が急速に発達した韓国・台湾・シンガポール・タイなど。
  • ASEAN(東南アジア諸国連合)…東南アジアの10カ国が加盟し、経済・政治分野で協力。
  • OPEC(石油輸出国機構)…石油の生産量の調節。東南アジアやインドでは工業が発展。
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アジアの農牧業

アジアの農産物地図
東アジアでは、季節風の影響を受けて,米作がさかん。世界最大の米の生産・輸出地帯。二期作。プランテーションも発達。

南アジアでは、アジア式畑作農業で、米・茶(アッサム地方)・ジュート・小麦(パンジャブ地方)・綿花(デカン高原)の産地。

中国の農牧業の特色

集団的な人民公社から、生産責任制に移行。生産量は増加。農業地域として東北・華北の畑作, 華中・華南の米作。畑作地域と米作地域との境界は,年降水量 750~800mm。

  • 中国…世界最大の人口をもつので、食料生産量は世界有数の大国です。米と小麦の生産量は世界第一で、とうもろこしも、世界有数です。東部の平野部でさかん。
  • 中国華北地方では、寒冷な気候のため畑作が中心で、小麦や大豆などの生産。
  • 中国華中地方では、温暖多雨な気候で稲作が中心で、米の生産。
生産責任制
1970年代後半から、一定量を政府に納め、残りを自由市場で売ることができる生産責任制を導入。これによって、農民の生産意欲が高まり、生産は大きく増加しました。その結果、万元戸とよばれる裕福な農家も現れました。

タイの農牧業の特色

米はタイの重要な輸出品の1つで、輸出量は世界有数です。このほか、鶏肉や水産物の輸出も多いです。

インドネシアの農牧業の特色

植民地時代からプランテーション(大農園)による天然ゴムやパーム油などの生産が中心です。また高温多雨な気候を生かして稲作もさかんです。

ベトナムの農牧業の特色

南部の大河メコン川下流に広がるメコンデルタ地帯では、高温多雨な気候を利用して、古くから稲作がさかんです。

中国(中華人民共和国)

  • 歴史と社会…半植民地から, 1949年社会主義国を建国。世界一の人口。「一人っ子政策」で人口を抑制。漢民族が中心で, 内陸部に少
    数民族も多い。自治区の民族問題、民主化・人権問題が課題。
  • 農牧業…生産責任制で生産増大。東北は大豆やコウリャン、華北は畑作(冬小麦・アワ・綿花), 華中・華南は米作。西部は遊牧。
  • 鉱工業…豊富な資源をいかして重工業が発展。郷鎮企業の成長。沿岸部に経済特区・経済開発区を設置。家電機器など工業製品の輸出が急増。「世界の工場」に。石油、鉄鉱石、石炭。経済特区を設け外国企業を誘致。ロシア、インド、ブラジルとともにBRICsの一員。
  • 人口…約13億人で世界一。一人っ子政策がとられていました。
  • 農業…東北・華北は畑作が中心。華中・華南は、稲作中心です。1970年代から生産責任制を導入。
  • 日本との関係…日本は輸出入とも中国が最大の貿易相手国。
  • 気候…大部分は温帯。東北地方は、冷帯、南西部は高山気候などとなっています。
  • 川…北に黄河、南に長江が流れる。
  • 砂漠…ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠
  • 高原…南西部にチベット高原
中国の工業化
中国では日本・アメリカ・台湾などの外国資本を各地に積極的に導入して、工業化がすすんでいる。

  • 経済特区…シェンチェン(深川),チューハイ(珠海),アモイ(厦門),スワトウ(汕頭),ハイナン(海南)島
  • 経済解放区…長江デルタ→シャンハイ(上海),ニンポー(寧波)など。チュー川デルタ→コワンチョウ(広州)・シェンチェン(深圳)など。ミンナン(関南)デルタ→チャンチョウ(遠州)など

詳細 【高校地理総合】中華人民共和国のポイント

モンゴル

牧畜業中心。移動式テントのゲル(中国ではパオ)に居住。

韓国(大韓民国)

  • 歴史と社会…朝鮮半島はかつて日本が植民地として支配。第二次世界大戦後、北朝鮮と分断され、資本主義体制に基づく国家形成。暖房設備オンドル、民族服チマとチョゴリ、固有の文字ハングル。
  • 産業…外国資本の導入による輸出志向型の工業化を進め、アジアNIESの一員に。ポハン製鉄所、ウルサン工業地区。農業は、セマウル運動により近代化。

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)

独自の社会主義体制で経済は低迷。 チョンリマ(千里馬)運動で経済の近代化をはかる。日本海沿岸に自由経済貿易地帯を設置。ミサイル配備・日本人拉致事件が問題。

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アジアの工業

1950年代には、輸入代替型の工業化。1960年代半ばから輸出指向型の工業化が開始。

中国の工業

豊富な資源をもとに,重化学工業が発達。鉄鋼業はアンシャン・パオトウなど東北部。1980年代から沿岸部を中心に経済特区を設置。家電製品は世界一のシェアを占める。中国は鉱産資源にめぐまれた国で、石油・石炭・鉄鉱石の生産量は世界有数です。東北地方には、ターチン油田、フーション炭田、アンシャン鉄山があります。「世界の工場」とよばれ、中国の工業製品は、外国に多く輸出されています。

東南アジアの各国は、外国企業を誘致するために製品輸出を条件とする輸出加工区を設置し工業化を推進した。

アジアNIES(新興工業経済地域)

韓国・台湾・ホンコン・シンガポール。積極的な工業化政策で、輸出が増加。

ASEAN諸国

マレーシア・インドネシア・タイも,工業団地の造成, 輸出加工区の設置などにより急成長をとげている。アジアの国どうしの貿易が盛んです。自動車やパソコンなどの部分生産を国々が分担する動きが見られます。

ASEAN諸国は、第二次世界大戦後、植民地時代以来のモノカルチャー経済から脱するためにこれまで輸入していた軽工業製品を国内で生産する輸入代替型工業化をめざしたが、技術不足と資本不足から大きな成果をあげることはできなかった。そこで1970年代には自由貿易地域や工業団地を設置して、外国からの企業誘致や技術導入をはかりつつ、国内の資源や安い労働力を活用して輸出産業を育成する輸出指向工業化へと路線転換した。

インドの工業

綿工業から鉄鋼業へ。最近は, バンガロール(デカン高原南部)を中心にコンピュータ産業が急成長。鉱工業においては、鉱産資源が豊富。BRICsの一員であり、最先端産業や情報技術(IT)産業が急速に発展。

  • BRICs…広い市場と豊かな労働力をもつインドも工業が急速に発達し、BRICSの一員に数えられている。

シンガポールの工業

シンガポールには東南アジア最大のジュロン工業団地が存在し、多くの工業製品が製造されている。

マレーシアの工業

マレーシアでは伝統的な天然ゴムのモノカルチャー経済に代わり、1990年代に入り」急速に工業化が進み、電子製品に代表される工業製品輸出国へと大きく変貌した。

インドネシアの工業

インドネシアは、東南アジア最大の産油国である。スマトラ島にあるミナス油田は、硫黄分の少ない良質の原油を産出している。インドネシアのビンタン島は、地質的にマレー半島と連続しており、鉱産資源のボーキサイトを産出してきたが、近年ではリゾート開発が盛んに進められている。

ベトナムの工業

無煙炭は炭化が最も進んだ石炭で、アメリカ合衆国のペンシルヴェニア炭田やベトナムの北東部のホンゲイ(ハロン)炭田が産出地としてよく知られる。

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