【高校政経】市場の失敗の例一覧です。
市場の失敗の例
市場の失敗とは、市場機構が有効に機能しない状態のこと。
このような状態に陥る例として
- 競争の不完全性
- 自然独占
- 公共財・公共サービス
- 外部効果
- 情報の非対称性
が挙げられます。以下、それぞれを説明しています。
競争の不完全性
寡占・独占など、独占禁止法により規制。
自然独占
複数の企業で財・サービスを提供するよりも1つの企業が行うほうが低コストで供給できる場合に、その市場で形成される独占のこと。電力や鉄道など、規模が拡大するほどコストが低下する事業で形成されやすい。
公共財・公共サービス
多くの人が同じ財・サービスを共同で利用するため、対価を支払わないで利用する人(フリーライダー)を排除できないような財・サービスのこと。公園・道路・消防・警察など。
外部効果
外部効果とは、経済主体が市場を経由せずに、他の経済主体の行動に影響を与えてしまうこと。公害や原発事故のように、外部効果がマイナスに働く場合は、外部不経済、プラスに働く場合は外部経済という。
情報の非対称性
市場取引を行う際、売り手と買い手との間で商品についての情報量に格差があること。
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