【高校漢文】漢詩「春望」のテスト対策問題です。杜甫の代表作である「春望」は、戦乱による都の荒廃と、故郷や家族への思いが詠まれた名詩です。美しい表現の中に深い悲しみが込められており、入試や定期テストでも頻出の漢詩のひとつです。
この記事では、「春望」の内容理解を深めるためのテスト対策問題を用意しました。重要な語句や表現技法、解釈のポイントをしっかり押さえて、高得点を目指しましょう!
【問題】春望のテスト対策問題
次の漢詩を読んで、あとの問いに答えなさい。
(1)傍線部❶「渾欲不勝簪」の書き出し文を書きなさい。
(2)傍線部❶「渾欲不勝簪」を主語を補って現代語訳しなさい。
(3)この詩の形式を答えよ。
(4)対句になっている句の組み合わせをすべて答えよ。
(5)押韻している文字をすべて抜き出しなさい。
(6)この詩の第一句、第二句を自らの俳諧紀行文で引用している日本の俳人の名前とその紀行文の書名を答えなさい。
【解答・解説】春望のテスト対策問題
(1)渾べて簪に勝たへざらんと欲す
(2)もうすっかり私の白くなった頭を掻けばいっそう短くなり、かんざしも挿せなくなりそうだ
(3)五言律詩
確認 【高校漢文】漢詩のルールまとめ
(4)第一句と第二句、第三句と第四句、第五句と第六句
(5)深、心、金、簪
(6)(俳人名)松尾芭蕉 (書名)奥の細道
<書き下し文>
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺(そそ)ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火(ほうか)三月(さんげつ)に連なり
家書(かしょ)万金(ばんきん)に抵(あた)る
白頭掻(はくとうかけ)ば更に短く
渾(す)べて簪(しん)に勝(た)へざらんと欲す
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