▶【大好評】大学入試小論文講座の案内はこちら

【高校漢文】覚えておくべき漢詩のルールまとめ

漢詩のルールアイキャッチ画像 国語
スポンサーリンク

【高校漢文】漢詩のルールまとめています。漢詩には、押韻・対句・句数の決まりなど、特有のルールがあります。特に、五言絶句や七言律詩といった形式ごとの違いを理解することが、テストや入試対策において重要です。ルールを押さえれば、詩の美しさや作者の意図もより深く読み取れるようになります。

本記事では、漢詩の基本ルールをわかりやすく整理し、頻出ポイントを解説します。漢詩の仕組みを学び、得点アップを目指しましょう!

スポンサーリンク

漢詩のルール

漢詩にはいろいろとルールがあり、それが試験で狙われます。まずはルールを覚えておきましょう。押韻・対句・句数の決まりを徹底解説!

【1】五言か七言か

教科書や入試に出る漢詩はほとんどが近体詩です。 近体詩は一句の文字数が決まっています。
・一句がすべて五文字→五言
・一句がすべて七文字→七言

【2】絶句か律詩か

四句でできている漢詩を絶句と言い、八句でできている漢詩を律詩と言います。

「ルール【1】」の五言・七言と組み合わせると、
・五文字×四句→五言絶句
・七文字×四句→七言絶句
・五文字×八句→五言律詩
・七文字×八句→七言律詩
の四種類になります。

一句の文字数が五文字でも七文字でもなかったり、句数が四句でも八句でもなかったりするものは古体詩です。他に排律というのもありますが、これはあまり入試には出ません。

試験でよく問われるのは五言絶句・七言絶句・五言律詩・七言律詩の区別です。例えば、次の漢詩はこのどれにあたるのでしょうか。

五言律詩の図解

一句が五文字なので五言です。また八句でできているので律詩です。したがって、この漢詩は五言律詩ということになります。

【3】 押韻(おういん)

句の最後の文字の音(母音)を合わせることを押韻といいます。

押韻は、
・五言の場合→偶数句末
・七言の場合→第一句末と偶数句末
にあると覚えておきましょう。

例えば、先ほどの「春望」の漢詩では、
第二句末の「深」と第四句末の「心」は 「しん」[shin]と読め、最後の音は、[n]で文字の音があっています。
同様に、第六句末の「金」と第八句末の「簪」も、最後の音は、[n]で文字の音があっています。

【4】対句

律詩には対句があります。対句というのは文字通りセット(=対)になっている 句です。対句になっている二句は内容もよく似ているし、返り点の付き方も大体同じになります。

対句になるのは、基本的には、
・第三句と第四句
・第五句と第六句
となります。

例えば、先ほどの「春望」の漢詩もそうなります。
※この詩は、第一句と第二句も対句となっており、「主語」+「述語」、「主語」+「述語」と各句が対応しています。
漢詩の対句の図解

高校国語記事一覧

古文・漢文・現代文の要点をスッキリ整理!高校国語の頻出知識や重要語句、読解のコツを一覧でまとめました。入試対策や定期テスト勉強に役立つ内容が満載!効率よく国語の実力をアップさせたい人は、今すぐチェック!

国語
スポンサーリンク
シェアする

コメント

テキストのコピーはできません。