【高校地理】世界地図の図法のポイントについてまとめています。
世界地図の図法
地図の条件として、地図にはひずみがある。使用目的により,距離・面積・方位・角度・形のどれかを正確に表現するため, 地図投影法を考案。
正積図法
- サンソン図法…図の周辺 でひずみが大。
- モルワイデ図法…法緯線は高緯度ほど間隔を縮小。
- エケルト図法…緯線は直線。経線は楕円曲線。
- ハンメル図法…輪郭は楕円。経線は外側に湾曲。
- グード図法…緯度40度44分を境にサンソン (低緯度)とモルワイデ(高緯度)を接合。
- ボンヌ図法…緯線は同心円。地方図・大陸図。
正角図法と正方位図法
- メルカトル図法…経緯線は直交。等角航路が直線
- 正角図法…海図に利用。
- 正距方位図法…図の中心と任意の点を結ぶ直線が大圏コースを示す 正方位図法。距離も正しく表示する。航空図に利用。
一般図と主題図
- 一般図…山脈や川、湖などの地形、都市の位置などの基本的な情報を表しているものが一般図。国土地理院が発行している地形図や地勢図なども一般図です。
- 主題図…特定のテーマに重点を置いた地図を主題図といいます。点で示したドットマップ、線で示した等値線図、円などの図形で示した図形表現図、地域ごとに色で示した階級区分図などが例です。
図法に関する正誤問題
次の各文のうち、 誤っているものを1つ選び、番号で答えよ。
(1) ボンヌ図法は円錐図法の一種で、大陸図や地方図などによく使われる正積図法である。
(2) グード(ホモロサイン)図法は緯度40度44分を境に、それより低緯度地方をモルワイデ図法、高緯度地方をサンソン図法で描き、両者をつなぎあわせたものである。
(3) エケルト(エッケルト)図法は円筒図法の一種で、高緯度地方のひずみを小さくするため、極が赤道の2分の1の長さの直線で表される。
(4) ハンメル(ハンマー)図法の輪郭は楕円形をなし、モルワイデ図法と同じであるが、緯線は赤道を除くと、すべて曲線である。
図法に関する解答・解説
正解(2)
(1)ボンヌ図法では、世界全図はハート形になり、周辺部の大陸の形が正しく表現できな いので、もっぱら大陸図や地方図に使われる。
(2)モルワイデ図法は全体の輪郭が楕円形で、サンソン図法にくらべて高緯度のゆがみが少ないという利点をもつので、グード図法では高緯度側に使われる。
(4)ハンメル(ハンマー)図法では、経緯線は赤道と中央経線を除き、すべて湾曲している。
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