【高校現代文】評論文の読み方・解き方についてまとめています。
評論文の読み方
評論は、筆者の主張をおさえながら読むことが大事となります。
評論とは「論理」でつらぬかれた文章で、「論理」とは基本的に「反復 」と「対比」です。
「反復」とは言ったことのくり返しです。どうしても主張をわかってほしいときに「反復」します。たとえば、Aという動物の特徴を主張したければ、その話をくり返します。
ただし、くり返すだけだと話が単調になるので、「対比」させます。Bという動物と比べることで、Aという動物の特徴を際立たせるのです。
ここで大切なことは、対比は両方のことがいいたいのではありません。主張を強調するために反対概念のものと比べるのです。
「主張」の探し方
- くり返し説明されている内容をおさえる(反復)
- 比べることで強調されている内容は何か(対比)
以上の2つのことがしっかり理解できれば、表現の方法は違うけれども話の内容は同じだという箇所に気づき、そこをサラッと読むこともできますし、まだ読んでいない箇所の話の内容の予測ができたりもします。
そしてその結果、速読ができるようになるのです。そのためにも、評論は主張をおさ えながら読む訓練をしていきましょう。
評論文の解き方
基本的に、各ブロックの主張がおさえられていれば、設問は自然と解けます。ただ、それだけではあまりに味気ないので、もう少し考えてみることにしましょう。
共通テストが、その他の大学の入試問題と違う点は、答えを発表しているところにあります。だから、なぜその答えが正解なのかとクレームが 来ると困るので、だれが見ても納得して答えが出せる箇所にしか傍線を引けないのです。
つまり、「客観的ポイント」(=だれが見てもわかるポイント)がある箇所で設問を作るということになります。
客観的なポイント
「指示語」があれば、どこを指すのかはっきりするので根拠の場所が限定される。
「接続語」があれば、どの箇所とどの箇所を接続するのかはっきりするので根拠の場所が限定される。
「同表現」があれば、そこでその表現に対する説明がなされるので根拠の場所が限定される。
それは、だれが見てもそうなるので、客観的ポイントとなるのです。
「客観的ポイント」があれば、そのポイントを意識して解答します。それが無理なら、「主張とつなぐ」ことを考えます。
なお、「主張とつなぐ」には、ブロックの内容の理解を問うものと、文章全体の理解を問うものがあります。設問がブロックで解けないときには、文章全体のことが問われていると考えればよいでしょう。
まとめ
- 主張・要点は、文章の中心となる、大切な事柄で、文章中で繰り返される語句(=キーワード)を捉え、話題をつかむ。
- 段落の初めや終わりの方に着目して、中心文を見つける。
→まとめを述べた部分「つまり「要するに」「このように」などが中心文のヒント
→筆者の意見を述べた部分「…べきだ。」「…と考える。」などが中心文のヒント
→具体例や理由を述べた文、たとえを用いて表現した文などは除く。
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