【高校地理総合】アメリカとカナダのポイントについてまとめています。
アメリカの自然
国土面積は世界第3位。50州だが、ハワイ・アラスカ州は離れている。年降水量500mmの線が、ほぼ西経100度線と一致し、東部は湿潤、西部は乾燥。カリフォルニアに地中海性気候。
アメリカの歴史と社会
17世紀から移住した白人が連邦国家をたてて独立。人種の「サラダボウル」(WASP、アフリカ系アメリカ人、ネイティブアメリカン、ヒスパニックなど)。生活様式は、グローバル=スタンダード(世界標準)になる。
アメリカの産業の特色
- 農牧業の特色…適地作の大農法。世界の食糧基地。巨大穀物商社(設物メジャー)などアグリビジネス企業の進出。土壌侵食が問題。
- 農僕業の地域…北から春小麦→コーンベルト→冬小麦→コットンベルト。五大湖周辺・北東部は酪農・園芸農業。東部に地中海式農業。
- 工業の特色…世界最大の工業国。IT(情報技術)産業も開発。
- 工業地域…古い工業地域→五大湖沿岸から北東部メガロポリス。新しい工業地域→北緯37度より南のサンベルトで、先端技術産業。
- 多国籍企業…アメリカ合衆国の世界各国に工場や支社を置く企業が多い。
- NAFTA(北アメリカ自由貿易協定)…アメリカ合衆国・カナダ・メキシコは経済分野での協力を進めている。
アメリカの農作物
- 小麦…プレーリーからグレートプレーンズにかけた地域で小麦の栽培。
- トウモロコシ…中央平原北部のオハイオ州からアイオワ州にかけて栽培。大豆の生産も盛ん。
- 酪農…五大湖の周辺。
- 綿花…南部一帯から東部。大豆や落花生の栽培。
- 地中海式農業…カリフォルニア州を中心にぶどう、オリーブ、オレンジなどを栽培。
現代の先端産業(ハイテク産業)
エレクトロニクス産業の成長はめざましい。 アメリカのおもな生産都市(地域)一覧。
- エレクトロニクスハイウェー(北東部)…マサチューセッツ州, ボストン
- シリコンプレー(南部)…テキサス州, ダラス・フォートワース
- シリコンバレー(太平洋岸)テンカリフォルニア州,サンフランシスコの南のサンノゼ
- エレクトロニクスベルト(南東部)…フロリダ州, オーランド
- シリコンフォレスト(北西部)… オレゴン州, ポートランド
- シリコンマウンテン(西部)…コロラド州, デンヴァー
カナダ
17世紀からフランス人が入植(ケベック州に多い)、後イギリス人が増加。森林・鉱産資源が豊富。工業はアメリカ資本が支配。18世紀初めに支配をめぐりイギリスとフランスが対立。1763年、イギリスが支配。1931年独立。
北米自由貿易協定(NAFTA)
1992年に、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国による北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、自由貿易圏が新たに生まれた。これを南米やカリブ海諸国にまで広げる米州自由貿易地域(FTAA)の発足も検討されている。
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