【高校政治経済】物価変動(インフレとデフレ)

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【高校政治経済】物価変動(インフレとデフレ)についてまとめています。

物価

物価とは、様々な個別の商品の価格を総合・平均化した値。基準年を100として指数で表され、物価水準や推移がわかる。消費者物価指数(消費者が購入する商品の物価水準)や企業物価指数(企業間で取引される商品の物価水準)がある。

インフレーション(インフレ)

物価が持続的に上昇すること。貨幣価値の下落であり、貨幣による購買力が低下する。インフレの要因は2つある。

  • 需要インフレ(ディマンド・プル・インフレーション)…需要が供給を上回ることで起こる。通貨の過剰発行や有効需要の増大などによって生じる。
  • 費用インフレ(コスト・プッシュ・インフレーション)…生産費用の上昇によるインフレ。石油危機時のインフレ(輸入インフレ)は石油高騰による。
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インフレの影響

貨幣価値の下落から様々な影響が出る。

  • 預金と債務…預金の目減り(預金の実質的価値の減少)や債務の負担を軽減。
  • 定額所得者…年金や生活保護世帯などは,生活が苦しくなる。

速度・率による分類

  • ハイパーインフレーション…年に数倍以上も物価が上昇する超高速・超高率インフレ。
  • ギャロッピングインフレーション…年10%を超える高速・高率インフレ。
  • クリーピングインフレーション…年数%のインフレ。マイルド・ストランとも呼ばれ、好況で経済規模が拡大している時にも見られる。
  • スタグフレーション…不況下で進むインフレ。

デフレーション(デフレ)

物価の持続的な下落(貨幣価値の上昇)とこれに伴う不況。供給超過が主因とされる。物価の持続的な下落と連動して消費・投資および所得の規模が縮小していく悪循環をデフレスパイラルという。

  • 需給ギャップ…需要と供給の不均衡。デフレは、供給が需要を上回ることで生じる(供給超過)。インフレは、その逆の現象から起こる。
  • 貿易…海外からの安い原材料や商品の輸入の拡大。

デフレの影響

家計・企業は所得・収益が悪化する。

  • 人件費の増加…デフレ下では社員に同額の給与を払うだけでも実質的人件費の増加となる。企業活動はさらに低迷し、消費・投資が減退し、不況が続く。
  • 債務者と固定収入者…債務者には実質的債務の増大となる。一方、固定収入・年金生活者などはいくらか生活が楽になる。

物価安定の施策

財政政策

政府が、景気変動に対応して公共事業や課税の増減を行い、有効需要を適切に保つ。

金融政策

市場の通貨量を適正な水準に保つ。貨幣数量説に基づけば、マネーストックを増やすと物価は上昇し、マネーストックが減ると物価は下がる。また、金利の増減によって、投資を刺激したり、抑制したりすることができる。

  • ゼロ金利政策…日銀による政策金利の引き下げ策。ゼロ金利下ではマネーストックは増加しないという批判がある。
  • 量的緩和政策…買いオペを中心とし、日銀の当座預金残高を高めることで、市場に資金を大量に供給する。
  • 期待インフレ率…物価上昇の目標値を定めて意図的にインフレを起こし、貨幣価値の下落予想を利用して投資を促す。

ポリシー・ミックス

財政政策と金融政策は一体的に運用されることが多い。2013年以降、政府・日銀による大規模金融緩和と財政政策、成長戦略の三本柱の政策が進行している。

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