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【大学入試小論文】スポーツの外国人枠の是非についての解答例

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【大学入試小論文】スポーツの外国人枠の是非の解答例です。

【課題文の要約】
ヨーロッパでは、外国人枠での規制は、選手の自由に反しているなど、広い人権の観点から根深い反対がある。一方、日本では日本人選手が出場できず日本人先週のキャリアアップの低下の懸念がある。相撲では、外国人力士は、制度上、相撲界に残ることはできない。このようなスポーツにおける「外国人」の問題を考慮し、スポーツの独特の公平性と参加の機会と、社会における排除と人権侵害とのバランスをとらなければならない。 「外国人枠」の制度化は、誰かを私たちとは異なる「他者」として位置付けることを正当化し、これはナショナリズムを呼び起こしやすい。そして、これで、差別は容認され、深まる可能性があることを認識し、時代や社会に応じているか、問うべきだ。

【問題】
プロスポーツにおける「外国人枠」の是非について、あなたの考えを1000字以内で述べなさい。

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スポーツの外国人枠の是非の解答例

私は、プロスポーツにおける「外国人枠」は必要ないと考える。枠を関係無しに日本でスポーツをしたい人は受け入れるべきであり、日本の伝統のスポーツを引き継ぐ意欲がある人には好意的な制度を取り入れるべきである。

外国人枠という制度は「自国」対「外国」という考え方で差別につながる可能性があるからだ。グローバル化が進む中、互いの国がお互いあらゆる面で助け合っている。日本も労働人口不足を補うために、外国人労働者を受け入れ、海外の文化や便利なものを様々取り入れている。そして、各スポーツのワールドカップやオリンピックなどでは、自国と、他国という関係で競い、お互いを尊重し合う。つまり、「自国」対「外国」という考えがあるのは当然なのである。このように、グローバル化が進み、さまざまな物が世界共通になっても、「自国」と「外国」という考え方は、無くならない。しかしそれは、悪い意味ではない。私たちは日頃、異文化を自分たちとは違う文化とみることで、その文化に優劣をつけることもないし、自分の文化と比べることもない。日本を訪れた外国人には、日本の独特の文化に戸惑う外国人にそれを強制することはないし、もてなす心を持ち合わせている。逆に自国と他国という認識の違いがなければ、お互いの文化や独自の価値観を尊重する機会がなくなり、気遣いも無くなる。

一方で、その「外国人を自分とは違う他者」いう考え方が否定的な考えに至ってしまう場合もあるから、外国人枠というそのような考え方を体現化する制度はやめたほうがいいと考える。実際、日本で外国人を差別するような言動が見られた事が以前にあった。サッカーのJリーグの試合中に「Japanese only」と書いてある横断幕をサポーターが掲げていた。これは、日本でも海外でも差別的な言動として話題となった。この日本人だけという言葉は、そのチームの外国人選手を侮辱している。また、この言動は日本社会で働いている、様々な外国人に対しても、私たちは日本人しかいらないと言っているようなものだ。このように、「外国人は私とは違う他者」と言う考え方がマイナス面に働き、差別につながっている場合もあるのだ。自国と他国という考えを体現化している「外国人枠」と言う制度は、それ自体に差別的な意味を含んでいなくても、差別につながってしまうため、対外国人という制度は無くすべきだ。そうすれば、スポーツにおいても、さらにグローバル化は加速し、多種多様な人種や民族のひとが溢れ、さらなる活気や面白さが生まれると考える。

さらに、外国人と自国の選手が練習することで、自国の選手の刺激にもなり、外国の独自のやり方や文化に慣れることができる。各スポーツのワールドカップやオリンピックなどで、世界の選手と戦うときに、文化やプレーの違いで戸惑うことなく、プレーが可能になる。

以上のことより、グローバル化が進む中、日本人対外国人という考え方がある制度はできるだけ取り払うべきだと考える。そういう考えが全くなくなっては、それぞれの国の良さの尊重ができなくなるが、外国人枠という制度は必要ないと考える。

スポーツの外国人枠の是非の講評(抜粋)

全体的に見れば、よく書けていますよ。具体例も、普段から様々なジャンルのニュースにアンテナを張っていることをアピールできています。そして、外国人枠を撤廃した場合の利点は網羅できています。

【より高得点を目指すために】
反駁(確かに~。しかし、~)があるとよかったですね。外国人枠を維持した場合や改善した場合の利点または、外国人枠を撤廃した際の懸念材料を述べて、それでも外国枠撤廃すべきという論の展開ですね。

<例文>
外国人枠がない場合、日本の若手選手が育成される機会が減少し、日本のスポーツ界全体のレベルが低下する可能性がある。しかし、外国人枠がなくても、若手選手が育成される機会を増やすための施策が他にもある。例えば、普及活動やジュニアプログラムの強化、国内リーグの発展などが挙げられる。また、外国人選手との競争を通じて、若手選手が成長する機会もある可能性も否定できない。したがって、外国人枠がないことが日本のスポーツ界のレベル低下に直結するわけではない。

スポーツに関する予備知識

現代のスポーツは、スポーツという枠だけで語ることができないものになっています。それは、スポンサーと政治と密接に関係するようになりました。

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政治は、スポーツを活用することで、国民の一体感や経済効果を狙います。オリンピックや各スポーツのワールドカップがその主な例。

今回の「外国人枠」について、スポンサーの立場から見ていきましょう。
外国人枠があることで、海外で日本人が活躍できる。スポンサーからすると自身の商品のCMになる。活躍している日本人選手が使っている道具は、消費者の購買につながる。

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