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【高校生物基礎】胚と種子の形成

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【高校生物基礎】胚と種子の形成についてまとめています。

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胚と種子の形成

胚と種子の形成(生物基礎)

  • 子房→果実
  • 胚珠→種子
  • 卵細胞+精細胞→受精卵→胚

子房とは、めしべのもとのふくらんだ部分で、中に胚珠がある。花粉がめしべの柱頭につくと、子房は果実になり、胚珠は種子になる。胚珠の数は、植物の種類によって1個から多数である。子房の中の胚珠は、成長して種子になるので、サクラやイネ、クルミのように、種子が1つしかできないものは、子房の中に胚珠は1つしかない。 いっぽう、アブラナやキュウリ、ヘチマのように 1つの花で数十個の種子ができるものは、子房の中にたくさんの胚珠がある。

胚の成長

種子が発芽し、胚が成長するのに使う栄養分をたくわえている部分を胚乳という。胚は、次の代の新しい植物体になる部分で、子葉・幼芽・ 幼根などに分かれている。受精した卵細胞は細胞分裂をくり返す。最初の分裂でできた2個の細胞のうちの一方(胚細胞)からは、球形の胚球が形成される。これは成長し、子葉、幼芽、胚軸、幼根からなる胚となる。

胚乳の発達

胚の発生にともない助細胞も反足細胞も退化する。中央細胞は胚乳となる。中央細胞の胚乳核が核分裂をくり返して多核の細胞となり、その後、この核を1つひとつ包むように細胞壁ができて胚乳が形成される。

種子の完成と休眠

胚や胚乳の発達にともなって、それらを内部に包みこんでいた珠皮が種皮となり、種子が形成される。さらに、種子から分泌されるホルモンのはたらきで、その外側を包んでいた子房が発達して果皮となり、果実ができる。種子が完成すると、胚はその中で一時期休眠する。

有胚乳種子と無胚乳種子

胚乳に栄養分がたくわえられているのが 有胚乳種子である(カキ、トウゴマ、トウモロコシなど)。一方、ナズナやエンドウ、クリなどでは、いったん胚乳ができるが、その栄養分を胚が吸収して子葉にたくわえるため、胚乳のない無胚乳種子となる。

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