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【大学入試小論文】リーダーシップのあり方の解答例

小論文
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【大学入試小論文】リーダーシップのあり方の解答例です。

【課題文の要約】日本ではリーダーは一つの組織に一人か二人で十分だと考える人が多いが、実際には全員がリーダーシップを持つ組織の方が高い成果を出す。なぜなら、組織のメンバーが皆「成果を出す」という使命を達成するために必要なことを個人で考えて行動するからだ。全員がリーダーシップを持っていれば、分業も可能であるため、チームの生産性が増し、各個人がマネジャーの指示に対する仕事の取捨選択ができるのであれば、さらに仕事の効率化を図ることができる。

【問題】この文章を参考にリーダーシップのあり方について、自分の経験などの具体例を挙げながら、あなたの考えを800 字以内で述べなさい。

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リーダーシップのあり方の小論文のある人の解答例

私は、全員がリーダーシップを持つといった組織のあり方に賛成である。なぜなら、1つの組織に1人か2人しかリーダーがいない場合と比べて、自分の意見を発言しやすいからである。

日本には、「空気を読む」という言葉があるように、自分の持つ意見を言わない日本人が多く存在する。これでは、1人のリーダーが物事を決断することになり、リーダーの意見のみが反映されてしまう。言い換えれば、権限が1つに集中している集権的組織化してしまうのだ。全員がリーダーシップを持つことで、権限が1つに集中しなくなるため、自分の意見を言いやすい環境が生まれる。この環境下でそれぞれの意見が反映され、個々のモチベーション向上にも期待できる。つまり、権限を分散させる分権的組織化された組織の方が、個々の成長やモチベーションの向上につながるのだ。

たしかに、リーダーの数が多いと意見が1つにまとまらないかもしれない。しかし、全員の意見を聞いたうえで1つの意見にまとめればよいのではないだろうか。実際、私は3年次までダンスクラブに所属していた。この部活動は、部長や副部長がおらず、最上級生が全員リーダーであった。そのため、お互いの意見を交えながら部活のメニューを毎日組んだ。また、下級生の意見も反映する必要があるため、月に1回必ずミーティングを行い、今後の部活のあり方や次のイベントに関してなど、様々なテーマで話し合った。この際、私たちは下級生の意見を反映することを重視してミーティングを行った。全員の意見を聞いてまとめた1つのゴールを設定することにより、個々の意見が尊重され、そのゴールに向かってさらに成長するのだ。

以上のように、自分の意見を発言しやすい環境において、さらなるモチベーションの向上や個々の成長が期待できるため、全員がリーダーシップを持つ組織のあり方に賛成である。今後日本の組織においても、個々の成長を助けるために全員がリーダーシップを持つ必要がある。

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リーダーシップのあり方の小論文の添削・アドバイス

1. 冒頭の説得力を強化する
「なぜなら〜だからである」の部分をもう少し具体化するといいです。

修正案「私は、全員がリーダーシップを持つといった組織のあり方に賛成である。なぜなら、個々の意見がより積極的に反映され、組織全体の成長と個々のモチベーション向上につながると考えるからである。」

2. 論理の補強
「日本人が意見を言わない」背景について、もう少し補足することで説得力が増します。

修正案「日本には『空気を読む』という文化が根付いており、意見を控える傾向がある。これにより、1人のリーダーが物事を決断するケースが多く、組織全体の意見が十分に反映されない場合がある。」

3. 段落間のつながりをスムーズにする
2段落目の「全員がリーダーシップを持つことで〜」という部分にスムーズに移行する接続詞や文を追加すると、流れが良くなります。

修正案「しかし、これを改善する方法がある。それは、全員がリーダーシップを持つことである。」

4. 具体例の詳細を整理
ダンスクラブの具体例は非常に良いのですが、情報量が多くやや冗長な印象があります。必要な部分に絞りつつ、論点を明確にしましょう。

修正案「実際、私は高校でダンスクラブに所属し、全員がリーダーシップを持つ体制を経験した。この部活動には部長や副部長が存在せず、最上級生全員がリーダーとして部活動を運営した。例えば、部活動のメニューは毎日お互いの意見を交えて作成し、下級生の意見も反映するため月1回のミーティングを行った。このような体制により、全員の意見が尊重され、部全体の目標を共有しながら取り組むことができた。」

5. 結論のさらなる強調
最後の「今後日本の組織においても〜」という部分に具体性を加えると、提言がさらに説得力を持ちます。

修正案「以上のように、全員がリーダーシップを持つ組織では、意見を発言しやすい環境が生まれ、個々のモチベーションや成長を促進できる。これからの日本の組織においても、チーム全体で協力し合う分権的な体制を取り入れることで、働き手の意欲向上と組織全体の発展が期待できるだろう。」

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リーダーシップのあり方の小論文の全体修正案

私は、全員がリーダーシップを持つといった組織のあり方に賛成である。なぜなら、個々の意見がより積極的に反映され、組織全体の成長と個々のモチベーション向上につながると考えるからである。

日本には「空気を読む」という文化が根付いており、意見を控える傾向がある。これにより、1人のリーダーが物事を決断するケースが多く、組織全体の意見が十分に反映されない場合がある。しかし、これを改善する方法がある。それは、全員がリーダーシップを持つことである。

全員がリーダーシップを持つことで、1つのリーダーに権限が集中することがなくなり、自分の意見を言いやすい環境が生まれる。この環境下では、それぞれの意見が反映されるだけでなく、個々のモチベーション向上にも期待できる。つまり、権限を分散させた分権的な組織は、個々の成長ややる気の向上につながるのだ。

実際、私は高校でダンスクラブに所属し、全員がリーダーシップを持つ体制を経験した。この部活動には部長や副部長が存在せず、最上級生全員がリーダーとして部活動を運営した。例えば、部活動のメニューは毎日お互いの意見を交えて作成し、下級生の意見も反映するため月1回のミーティングを行った。このような体制により、全員の意見が尊重され、部全体の目標を共有しながら取り組むことができた。

もちろん、リーダーが多いことで意見がまとまらない可能性もある。しかし、全員の意見を聞いたうえで1つの意見にまとめることで、この問題は解決できる。実際、私たちのクラブではこうしたプロセスを通じて、全員が目標に向かって成長する環境を実現できたのである。

以上のように、全員がリーダーシップを持つ組織では、意見を発言しやすい環境が生まれ、個々のモチベーションや成長を促進できる。これからの日本の組織においても、チーム全体で協力し合う分権的な体制を取り入れることで、働き手の意欲向上と組織全体の発展が期待できるだろう。

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【新たな視点】リーダーシップのあり方

リーダースタイル図解
リーダーシップのあり方は、まさしく、今注目されている「サーバントリーダーシップ」と言えます。

  • サーバントリーダーシップ…リーダーがまず相手に奉仕し、その後相手を導く支援型リーダーシップ。いわば、メンバーの一人ひとりの能力を肯定し、お互いの利益になる信頼関係を築くといったスタイルのリーダーシップ
    ※サーバント(servant)=「奉仕者」や「使用人」という意味

注目される理由・背景として、

  1. 混とんとした社会情勢に人々は、リーダーに倫理的な信頼感を求めていること
  2. ITの急速な発達や急激に広がるグローバリゼーションにおいて、従来型の一人のリーダーがすべてを管理してメンバーに支持を与えるやり方では合わないこと

が挙げられます。
【一般論】リーダーシップのあり方

■トランスフォーメーショナルリーダーシップ
・ビジョンや目標を共有し、チームメンバーを奮起させるリーダーシップ。
・創造性や革新を奨励し、組織や個人の変革を促進する。

■分散型リーダーシップ
・リーダーシップ機能を組織全体に分散し、各メンバーがリーダーシップの責任を担う。
・情報や意思決定の権限が広く分散される。

■トランザクショナルリーダーシップ
・技術的なタスクや目標の達成に焦点を当て、報酬や罰を用いてチームを管理する。
・タスクの実行に対して報酬が与えられ、目標未達成時には罰則が課される。

■チャリズマティックリーダーシップ
・強力なパーソナリティや魅力を活かして、フォロワーたちに感銘を与えるスタイル。
・強いビジョンや情熱を共有し、チームを引っ張る。

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