大学入試・小論文出題ネタ|国家・民主主義問題のポイント

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大学入試・小論文出題ネタ|国家・民主主義問題のポイントについてまとめています。

国家・民主主義問題のポイント

国家や民主主義のあり方については、さまざまな大学の社会科学系の学部で問われる。法学部、政治学部では特に頻出。 東大・一橋などの難関校でも狙われる。

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国家のグローバル化

世界がグローバル化(国境を越えて行き来する人が増えて、世界がひとまとまりになろうとしていること)して、一つの国家が国家としての意味を失いつつある。そのため、二つの動きが出ている。一つは、ヨーロッパ連合(EU)のように、いくつもの国が自由な結びつきの統一体を作ろうという動きだ。もう一つは、逆に、小さな民族が国家から独立しようという動きだ。

EUの政策

EUは、加盟国間(域内)での人や物、お金の移動を自由にするため、域内での関税を撤廃した。また、1999年には 一部の国をのぞいて共通通貨ユーロを導入した。2002年からはユーロの紙幣と硬貨が一般に流通するようになり,導入国では、独自の通貨が廃止された。また、農業の面でもEUの国々以外から輸入される農作物に高い税金をかける たどるは通農業政策がとられている。

国民国家の意味

いずれにしても、「一つの民族による一つの国家」という「国民国家」の意味 がなくなっているということなのだ。そうした背景には、「現在の国家は、経済単位としては小さすぎるが、政治単位としては大きすぎる」ということがある。現在では経済力が増したために、一つ の国では経済をまかないきれなくなっている。外国から原料を輸入し、外国の工場で生産して製品を作り、外国に売って、現在の経済は成り立っている。ところが、政治面では、あまり規模が大きいと、国民の意思が国家に反映されにくくなる。そこで、今、大きな経済圏と小さな政治体を求める二つの動きが出ているわけだ。

  • 国民国家…一つの民族による一国家という意味だが、民族という考え方自体があいまいで、どこまでを一民族とみなすか明確でないため、 国民国家という考え方自体、じつは人為的なものだと批判されている。

民主主義の原則

もう一つの、国家に関する大問題、それは民主主義だ。民主主義には正反対の二つの考え方がある。一つは「民主主義は基本的に個人主義に基づいている。個人を集団の抑圧から解放しようという思想が民主主義だ。 だから、少数者の意見を重視し、反社会的な思想もできるだけ尊重すべきだ」という考えだ。これは、第二次世界大戦後 軍国主義を反省して、現在の日本国憲法がとっている理念と言っていいだろう。

議会制民主主義

政治は、ルールを定め、対立や争いを解決に導くこと。一般的に国や地方自治体で行われている政治を指します。

  • 民主主義…みんなで話し合い、決定するやり方。国民主権と基本的人権が不可欠で個人の尊重を基本とする。
  • 直接民主制…国民や住民が直接話し合いに参加する。
  • 間接民主制…選挙で選ばれた代表者が集まって議会を作り、物事を話し合って決める。多くの国で採用され、「議会制民主主義(代議制)」とも言う。
  • 多数決の原理…話し合いでは多数の意見を採用することが一般的。結論を出す前に少数意見の尊重が必要。
    確認【高校現社・公共】国会と議会制民主主義

個人と集団

もう一つは、少数者を許していると、 民主主義に反対する人も許すことになって、民主主義が揺らいでしまう。個人をその回りの社会から切り離して考えることなど不可能なのだから、個人と集団の関係を大事にすべきだ。個人主義を重視しすぎるべきではないという考えであ る。これは、アメリカなど、欧米の考え方だ。 民主主義についての議論はほとんど、そのどちらの立場を取るかという問題だと言って間違いない。

  • 独立運動…かつてのソ連やユーゴで民族分離運動が起こり、いくつかの国が独立した。フランスでもブルターニュ独立運動、スペインでもバスク運動、トルコやイラクでもクルド族独立運動が起こっている。
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