【高校地理】オセアニア州のポイントについてまとめています。
オセアニア州
オセアニアは、オーシャン(大洋)という言葉から作られた地域名です。オーストラリアとミクロネシア、メラネシア、ポリネシアと呼ばれる太平洋の島々からなります。ハワイとニュージーランドはポリネシアに属します。
- 地域区分…オーストラリア大陸とニュージーランド, 太平洋東部のポリネシア, 北西部のミクロネシア, 南西部のメラネシア。
オーストラリア
- 自然…世界第6位の面積。3分の2は乾燥地帯。東部に大鑽井盆地。東岸にグレートディバイディング山脈(古期造山帯)。沖にはグレートバリアリーフ。大陸中央部に残丘(エアーズロックやオルガ山)。
- 社会…かつてイギリスの植民地。先住民はアボリジニー。1851年のゴールドラッシュで人口急増。白豪主義から, 1970年代以降、多文化主義の政策へ。最大の輸出相手国は日本。
- 農牧業…羊毛(メリノ種)は世界一。大鑽井盆地では掘り抜き戸を利用した牧羊がさかん。大都市周辺で酪農。牧牛→牛肉(肥育場はフィードロット)。
- 鉱業…鉄鉱石・石炭・ボーキサイトなど。大平原に孤立した鉱山集落。露天掘りで産出。ニューカッスルやポートケンプラで製鉄。
- 牧洋…降水量が少ない地域。堀り抜き井戸を利用。
- 牧牛…比較的降水量が多い地域。
- 酪農…温暖湿潤気候で人口が多い南東部。
- 小麦と羊を組み合わせた農業…降水量の多い地域。
- さとうきび…高温多雨の北東部の海岸地域。オーストラリア自然環境に合わせて農牧業を行っている。
ニュージーランド
先進的な農業(肉類・乳製品)。西岸海洋性気候。適度な降水があり、牧草がよく育つため、北東を中心に酪農用の乳牛や羊肉の用の羊の飼育が盛んです。比較的降水量の少ない南東側では、羊毛用の羊を飼育しています。東側では偏西風が山脈にさえぎられるために、西側に比べると降水量が非常に少ないです。
フィジー
「南太平洋の十字路」とよばれるフィジーは、経度 180°付近に位置する。インド系住民の多くはイギリス人によって経営されていたプランテーション農業に従事した労働者の子孫である。
- プランテーション…熱帯・亜熱帯に開かれた大農園による農業。大農園の多くは、その地域を植民地支配していた欧米諸国の資本家によって開かれたものである。
パプアニューギニア
西イリアン(現パプア州)は面積世界第2位の島の西半分を占める。この島の東半分を主たる領域としている国はパプアニューギニアである。
メラネシア
ニューギニアからビスマーク諸島・ソロモン諸島へ続く島々は、メラネシアとよばれる地域にある。ここでは、面積の比較的大きな島が分布し、狩猟・採集生宿を中心とする。オーストラロイド系の人々と、農耕生活を営むオーストロネシア系の人々が定住している。ニューブリディーズ諸島を中心とするバヌアツ共和国、ヴィティレヴ島を中心とするフィジーもメラネシアに含まれる。
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