【高校地理】オセアニア州のポイントについてまとめています。オセアニア州は、オーストラリア・ニュージーランド・太平洋の島々からなる地域で、広大な海域に多くの国が点在しています。オーストラリアの乾燥した内陸部と沿岸の温帯地域、ニュージーランドの温暖な気候と火山地形、太平洋諸島のサンゴ礁や熱帯性気候など、地域ごとに異なる特徴を持っています。
また、鉱業や農牧業が盛んなオーストラリア、観光業が重要な太平洋の島国など、産業の特色も国によって異なります。この記事では、オセアニア州の地理的特徴・気候・産業のポイントをわかりやすく解説します。テスト対策や授業の復習に役立てましょう!
オセアニア州
オセアニアは、オーシャン(大洋)という言葉から作られた地域名です。オーストラリアとミクロネシア、メラネシア、ポリネシアと呼ばれる太平洋の島々からなります。ハワイとニュージーランドはポリネシアに属します。
- 地域区分…オーストラリア大陸とニュージーランド, 太平洋東部のポリネシア, 北西部のミクロネシア, 南西部のメラネシア。
名称 | 主な特徴 |
---|---|
オーストラリア | 世界最古の大陸の一つで、内陸部は乾燥地帯が広がる。鉱業(鉄鉱石・石炭)や羊毛生産が盛んで、日本とも貿易関係が深い。先住民アボリジニの文化も重要。 |
ニュージーランド | 温帯海洋性気候で、農業や酪農が発展。火山や地震が多いが、自然を生かした観光業が盛ん。先住民マオリの文化が根付いている。 |
フィジー | 熱帯海洋性気候の島国で、美しいビーチが広がり観光業が主要産業。サトウキビ栽培も重要な経済活動。多民族国家で、インド系住民が多い。 |
パプアニューギニア | 熱帯雨林が広がり、多様な民族と独自の言語文化を持つ。鉱業(銅・金)や農業(コーヒー・カカオ)が主要産業。自然環境の保護が課題。 |
メラネシア | 南太平洋の島々(フィジー・パプアニューギニア・ソロモン諸島など)を含む地域。火山島やサンゴ礁の島が多く、漁業や農業が中心。伝統文化が色濃く残る。 |
オーストラリア
- 自然…世界第6位の面積。3分の2は乾燥地帯。東部に大鑽井盆地。東岸にグレートディバイディング山脈(古期造山帯)。沖にはグレートバリアリーフ。大陸中央部に残丘(エアーズロックやオルガ山)。
- 社会…かつてイギリスの植民地。先住民はアボリジニー。1851年のゴールドラッシュで人口急増。白豪主義から, 1970年代以降、多文化主義の政策へ。最大の輸出相手国は日本。
- 農牧業…羊毛(メリノ種)は世界一。大鑽井盆地では掘り抜き戸を利用した牧羊がさかん。大都市周辺で酪農。牧牛→牛肉(肥育場はフィードロット)。
- 鉱業…鉄鉱石・石炭・ボーキサイトなど。大平原に孤立した鉱山集落。露天掘りで産出。ニューカッスルやポートケンプラで製鉄。
- 牧洋…降水量が少ない地域。堀り抜き井戸を利用。
- 牧牛…比較的降水量が多い地域。
- 酪農…温暖湿潤気候で人口が多い南東部。
- 小麦と羊を組み合わせた農業…降水量の多い地域。
- さとうきび…高温多雨の北東部の海岸地域。オーストラリア自然環境に合わせて農牧業を行っている。
ニュージーランド
先進的な農業(肉類・乳製品)。西岸海洋性気候。適度な降水があり、牧草がよく育つため、北東を中心に酪農用の乳牛や羊肉の用の羊の飼育が盛んです。比較的降水量の少ない南東側では、羊毛用の羊を飼育しています。東側では偏西風が山脈にさえぎられるために、西側に比べると降水量が非常に少ないです。
フィジー
「南太平洋の十字路」とよばれるフィジーは、経度 180°付近に位置する。インド系住民の多くはイギリス人によって経営されていたプランテーション農業に従事した労働者の子孫である。
- プランテーション…熱帯・亜熱帯に開かれた大農園による農業。大農園の多くは、その地域を植民地支配していた欧米諸国の資本家によって開かれたものである。
パプアニューギニア
西イリアン(現パプア州)は面積世界第2位の島の西半分を占める。この島の東半分を主たる領域としている国はパプアニューギニアである。
メラネシア
ニューギニアからビスマーク諸島・ソロモン諸島へ続く島々は、メラネシアとよばれる地域にある。ここでは、面積の比較的大きな島が分布し、狩猟・採集生宿を中心とする。オーストラロイド系の人々と、農耕生活を営むオーストロネシア系の人々が定住している。ニューブリディーズ諸島を中心とするバヌアツ共和国、ヴィティレヴ島を中心とするフィジーもメラネシアに含まれる。
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