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【大学受験小論文】障がい者の問題まとめと改善策

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大学受験・小論文テーマ「障がい者の問題」医学部・福祉系についてまとめています。

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障害者問題

インクルージョン図解
障害者問題として、どのようなものがあるかまとめてみました。
1.障害者の機会均等化
2.共生社会の実現
3.欠格条項の改善

1.障害者の機会均等化

1993年の国連総会で採択された「障害者の機会均等化に関する基準規則」では,「障害者が権利と自由を行使する にあたり障害を取り除くのは政府の責任」としている。具体的内容は,「移動・建物のバリアフリー化」「手話を 用いる聾学校を例外とする統合教育の原則化」「職業に関 する差別の撤廃」など。

しかし実際には、これらの内容の実現は遅れている状況にある。移動・建物のバリアフリー化では、例えば障害者用の駐車場から建物の入り口までトータルにバリアフリーが考えられていないため、障害物が途中にあるなどして、車椅子では遠回りをしなければならないことがある。

また、目の不自由な人が1人で出掛ける際、混んだ駅のホームなど危険な場所が多いため、付き添いなしの生活を楽しむための気軽な外出ができないという例もある。

2.共生社会の実現

地域のなかで健常者と共に暮らすということも難しい現状にある。すでに民間の借家で、介護者に付き添われながら1人暮らしを実現している障害者が、車椅子対応の公営住宅に入居を希望した際、「常時介護が必要なものは入居は無理」と断られたという事例が報じられている。

3.欠格条項の改善

心身の障害を理由に、資格・免許・業務の許可を制限する「欠格条項」というものがある。例えば医療関係では、視覚や聴覚に障害があると、医師・看護師・臨床検査技 師・薬剤師になることができない。しかし外国では、聴覚・障害者の方が適格とされる医師の分野がある。

その他、施設の利用や住宅などに関しても欠格条項にあたるものがある。個人の資質の正確な評価をせず、一括りに障害者の自由と権利・社会参加を制限してきたことは間題である。

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障がい者の改善策

障害者や困難な立場にある人に冷たい社会は、健常者にとっても冷たい社会である。建物・街のバリアフリー化や、障害者の当たり前の暮らしが充実・保障されていない社会からは、「自分が高齢になったり障害を持つようになったらどうしよう」という、生きていくことへの不安や危機感というメッセージを受け取ることになる。全ての人が安心して生きていくためにも、障害者の権利と保障された社会の実践を言指さなければならない。

ノーマライゼーション

また、「助け合い」「共生」が体得された社会では、ボランティア活動は自然に行われる状況となり、人々が「安心感・連帯感・心強さ」を減じら れる社会となる。逆の場合は、「生きていく不安感・孤独感・頼りなさ」が生じる。教育の改革と共に、地域でも障害者と健常者が共に理解を深める場を設け、ノーマライゼーションを推し進めていくことが望まれる。

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