【高校倫理】ジェームズの思想

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【高校倫理】ジェームズの思想についてまとめています。

ジェームズ

ジェームズ「形而上学クラブ」の主要メンバーの1人であり、心理学者としても 著名なジェームズ(1842~1910)は、パースの強い影響を受けながら観念の 真理性を判断する方法としてそれを発展させた。また、著書『プラグマティズム』などにより、プラグマティズムの一般への普及や定着に大きく貢献した。

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有用性と真理

ジェームズによれば、観念や思想が真理であるかどうかは、その有用性によって決まるとした。たとえばある観念を持つことで、行動が良い方向に導かれ、生活に有用な結果をもたらせば、その観念は真理とされる。それは「真理であるから有用」であるとも、「有用であるから真理」であるとも言える。具体的状況の中で、ある観念をもとに行動して有用な結果が生じれば、それは真理であり、また真理だから有用な結果を生んだども同 したがって真理は、普遍的・絶対的なものではなく相対的での状況での行動を通じて絶えず検証や修正が行われ、変化・発展していくものとした。

プラグマティズムと宗教

ジェームズの立場では、事実に反するかどうか確かめられない観念でも、それが有用な結果をもたらせることにおいて真理である。たとえば「神は存在する」という命題を証明で生活を良い方向へ道くことができれば、それは 神を信じることで人間の精神や生活を良い方向へ導くことがでれば「有用」であり「真理」である。 ジェームズは、宗教も客観的に証明できる事実と同様に扱うことができると考え、科学的な世界観と宗教的価値観を両立させ、調和させようとした。

プラグマティズム

プラグマティズムの成立

プラグマティズム(実用主義)は、19世紀後半以降のアメリカ合衆国で形成された哲学思想である。イギリスの経験論や功利主義などの影響も見られるが、プラグマティズム成立の基礎に は、ピューリタン(清教徒)たちが西部開拓を進める中で形成された、行動的・現実的で創意と進取の気性に富むブロンティア精神があった。

  • 功利主義…功利とは「有用性」を意味する。功利主義において、行為の善悪は、その行為が幸福(快楽)をもたらすのに役立つかどうかによって判断する

プラグマティズムとは

プラグマティズムの語源プラグマ(pragma)は、ギリシア語で「行為・行動」の意味である。プラグマティズムでは、知識や観念の持つ 価値や真偽を、それが実際の生活や行動においてどう役に立つか、どのような 結果を引き起こすかという観点から判断する。 そのためプラグマティズムでは、真理は固定されたものではなく、実際の行 為を通じ絶えず検証され、修正されるものである。科学的・実証的な方法をと るとともに、科学の発展や生活の改善に役立つ実践的な哲学をめざす。

プラグマティズムの創始者

パースは、1870年代、ハーバード大学に「形而上学クラブ」という若い学者たちのサークルがつくられた。その中心人物がパース(1839~1914)である。科学者・論理学者でもあったパースは、観念の意味を明晰にとらえる方法としてプラグマティズムを基礎づけた。パースによれば、観念と人間の行為は切り離せず、ある観念の意味は、その観念にもとづく人間の行為やその結果(効果)を通して明らかになると考えた。

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