▶【大好評】大学入試小論文講座の案内はこちら

【大学入試小論文】大人と子どもの違いについての解答例

大人とこどもアイキャッチ画像 小論文
スポンサーリンク

大学入試小論文「大人と子どもの違い」考察です。ある受験生の論文をもとに、考察しています。

【問題】子どもは、不定形な動きや曖昧なものや分類し難いものへの執着を示す。そのようなものは、子どもにとっては意味深く大切げに見えているが、大人には意味の範疇に位置づけられず、「意味不明」として葬り去られる。大人の場合、子どもが示す不定形な動きや曖昧なものや分類し難いものへの執着を無視しても身体が密かに応える。このように、子どもと大人には、子どもは自分のことで精一杯で動物的であるが、大人は視野が広く、物事を客観的に見る余裕があるという関係性があるといえる。以上を読んで、あなたの考える「子どもなるもの」について記述しなさい。
スポンサーリンク

大人と子どもの違いについてある人の解答例

私の考える「子どもなるもの」は、二つある。

まず一つ目は、子どもは自由奔放な生き物であるということだ。子どもは、とりとめなく、不定形な動きや曖昧なものや分類し難いものへの執着を示し、「意味不明」である。例えば、おもちゃで遊んでいて友達にそのおもちゃをとられたら泣く、また、おもちゃで遊んでいて飽きたらいま遊んでいるおもちゃを片付けずに別のおもちゃをとりだしてきて遊ぶ。このような自由奔放なことが許されるなは子どもだからであり、逆にこの自由奔放さがない子どもは心配される。

次に二つ目は、子どもは観察力に優れている生き物であるということだ。一般的に、大人は物事をすでに理解してしまっていて、観察する力が衰退していることもあるが、子どもはまだ理解していることが少ない分、好奇心が旺盛であり、観察する力は大人より優れていると考える。

以上のことから、私にとっての「子どもなるもの」は、自由奔放であり、観察力に優れているということだ。

スポンサーリンク

大人と子どもの違いについて添削・アドバイス

1.導入部分を工夫する
冒頭の「二つある」という表現はシンプルで良いのですが、文章全体のテーマや着眼点をもう少し明確にするいいです。

例:「私が考える『子どもなるもの』は、自由な発想と特有の観察力を持つ存在である。この二つの側面について、以下に述べたい。」

2 具体例を洗練する
具体例を挙げることで説得力が増していますが、「おもちゃ」のエピソードをもう少し簡潔にしたり、別の状況も補足するとバランスが取れます。

修正例:「例えば、おもちゃで遊んでいる途中で飽きて別のおもちゃに手を伸ばしたり、友達におもちゃを取られて泣いてしまうなど、感情のままに行動することがある。このような振る舞いは、自由奔放であるがゆえに『子どもらしい』と感じさせる。」

3.観察力の部分を深掘りする
「観察力に優れている」という点は興味深いですが、大人と比較するだけでなく、子ども独自の観察力がどのように現れるかを具体的に述べると説得力が増します。

修正例:「例えば、子どもは大人が見過ごしてしまう小さな変化に敏感である。庭の葉っぱに新しい虫を見つけたり、他人の表情や声のトーンから感情を察知したりすることがある。このような観察力は、理解することよりも新しいものを見つけたいという好奇心に支えられていると考えられる。」

4.結論を強化する
最後の「自由奔放であり、観察力に優れているということだ」というまとめは的確ですが、「子どもらしさ」の意義や社会的な視点を付け加えるとより深みが出ます。

修正例:「以上のことから、私にとっての『子どもなるもの』は、自由奔放さと優れた観察力を併せ持つ存在である。この二つの側面は、大人にはない新鮮な視点を提供し、社会の中で重要な役割を果たす可能性を秘めていると感じる。」

5. 文法・表現の微修正
細かい点では、次の部分を少し簡潔にしたり、表現を整えるとさらに読みやすくなります。

「このような自由奔放なことが許されるなは子どもだからであり」→「このような自由奔放さが許されるのは、子どもならではの特性だからだ」
「逆にこの自由奔放さがない子どもは心配される」→「反対に、この自由奔放さを失っている子どもには心配の声が上がることもある」

スポンサーリンク

大人と子どもの違いについて全体修正案

私が考える「子どもなるもの」は、自由な発想と優れた観察力を持つ存在である。この二つの側面について考察したい。

まず、子どもは自由奔放な生き物である。子どもは、形にとらわれず、曖昧なものや分類しにくいものへの興味を示し、その行動はしばしば「意味不明」に映る。例えば、おもちゃで遊んでいて友達にそのおもちゃを取られると泣いたり、飽きたら別のおもちゃを取り出して遊び始めたりする。このように、感情や好奇心のままに行動する姿は「子どもらしい」とされる。そして、この自由奔放さが失われると、周囲から心配されることさえある。

次に、子どもは観察力に優れている。大人は物事を既に理解し、先入観に基づいて物事を捉えることが多いため、観察力が衰えてしまう場合がある。しかし、子どもはまだ理解していないことが多く、未知への好奇心に支えられて物事を観察する力が非常に鋭い。例えば、庭の葉に新しい虫を見つけたり、他人のちょっとした表情や声のトーンから感情の変化を察したりすることがある。こうした観察力は、子ども特有の新鮮な視点を生み出している。

以上のことから、私にとっての「子どもなるもの」は、自由奔放でありながらも観察力に優れた存在である。この二つの特性は、大人が忘れがちな感性を呼び覚まし、社会に新たな価値をもたらす力を秘めていると考える。

スポンサーリンク

大人と子どもの違いの考察

■同世代に感じる大人
同世代で大人だなあと思う人はいませんか?なぜ大人と感じるのだろう。そこが、子どもと大人の違いであり、子どもなるものの理由になる可能性も。

■単なる年齢の違いではない
子供と大人を、単なる「年齢で考えていませんか?」 年齢は大人でも、子どもはいますし、逆に子どもでも、大人な人はいます。

■ 新たな視点
①子どもは、やる理由を探すのがうまく好奇心が旺盛であるのに対して、大人はできない理由、やらなくていい理由を探すのがうまいので一歩を踏み出せない人が多い。つまり、年齢的に大人でも、好奇心があり、一歩を踏み出せている人は、いい意味で精神的に子どもであると言える。

②子どもは、経済的自立ができない。親のもとでしか、存続できない。親に依存できているため、明日の経済的なことを考えないでいいため、自由奔放である。

■【一般論】大人と子どもの違い
■認知能力と理解力
子どもは発達途上であり、経験や学習を通じて認知能力が向上します。大人は既に多くの経験を積んでおり、より複雑な問題に対処する能力が高まっています。

■感情の処理
子どもは感情をまだコントロールするのが難しく、感情の起伏が激しいことがあります。大人は経験から学び、感情をより適切に処理できるようになります。

■身体的発達
子どもは成長段階にあり、身体的な発達が進行中です。大人は成長がほぼ完了しており、身体の機能や強度が安定しています。

■社会的関係
子どもは親や教育者との関係が重要で、他の子どもたちとの社交も発達の一環です。大人はより複雑な社会関係を築く必要があります。

■責任と決定力
大人はより高度な責任を持ち、自分の行動に対する結果をより深く理解します。子どもはまだこのような責任を全うするのが難しく、親や指導者のガイダンスが必要です。

■学習のアプローチ
子どもは好奇心旺盛で直感的な学びが主体です。大人はより論理的で経験に基づく学びが増えます

大学入試小論文対策講座
メールのやり取りだけ学べる「大学入試小論文講座」です。数々の難関大学に合格させてきた、プロの講師が添削を行います。それぞれ個別の志望大学・学部に合わせて課題が与えられます。総合型選抜、学校推薦型選抜(指定校・公募制)、一般入試などに対応。添削・講評は、24時間以内に返却されます。
小論文
スポンサーリンク
シェアする

コメント

テキストのコピーはできません。