【高校倫理】プラグマティズム(実用主義) についてまとめています。高校倫理の学習で押さえておきたい哲学の一つが「プラグマティズム」です。プラグマティズムは、行動や実践を重視して物事の価値や真理を考える考え方で、日常生活や社会の問題を考える上でも応用できます。本記事では、プラグマティズムの基本的な意味や特徴、代表的な思想家、試験によく出る要点ポイントを高校生向けにわかりやすくまとめました。
プラグマティズム(実用主義)

プラグマティズムとは、19世紀末のアメリカで生まれた哲学思想で、「理論や抽象的な考えよりも、実際の行動や実践で役立つかどうかが真理を判断する基準である」と考えるものです。
つまり、物事の価値や意味は、現実の経験や結果においてどれだけ有用かによって決まるとされます。
この考え方は、アメリカのフロンティア精神(開拓者精神)に基づき、「困難な現実の課題を解決するために役立つ思考法」として発展しました。
ポイント:抽象的な理論よりも、実際に役立つかどうかを基準に「真理」を判断する。
プラグマティズムの基本的な考え方
1. 真理の有用性
- ある考えが「正しいかどうか」は、その考えを実際に使って問題を解決できるかどうかで判断する。
- 抽象的に正しい理論でも、現実で役に立たなければ価値は低いとされる。
2. 実践重視
- 思想や理論は単なる知識ではなく、行動の指針として役立つことが重要。
- 学問も社会生活や日常の問題解決に応用されることが重視される。
3. 経験との結びつき
- 知識や真理は、実験・観察・経験を通じて確認されるべき。
- 「思考と行動の橋渡し」が哲学の中心テーマになる。
パース(Peirce)
- 「プラグマティズム」の思想を最初に提唱した人物。
- 従来の抽象的・観念的な形而上学を超え、新しい思想を探求するために「形而上学クラブ」を設立。
- 思考の意味は、実際の経験や行動にどのような効果をもたらすかによって決まると考えた。
ジェームズ(James)
- プラグマティズムを広めた哲学者で、著書は『プラグマティズム』。
- 真理は有用性によって決まると考え、実際の行動に役立たない観念や思想を批判。
- 「生きられる真理」という視点から、宗教的体験や多元的な世界観も肯定した。
デューイ(Dewey)
- プラグマティズムの大成者とされる。
- 知性は人間の行動に役立つ道具であり、その価値は結果の有用性によって判断されるとする「道具主義」を提唱。
- 日常生活で直面する問題を解決する創造的知性を重視。
- 教育改革を通じて民主主義の理想を実現しようとした。代表的著書は『民主主義と教育』、『哲学の改造』。
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