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【高校倫理】レヴィナスの思想のポイント

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【高校倫理】レヴィナスの思想についてまとめています。

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レヴィナス

レヴィナスは、他者は自己(=私)との絶対的な差異(他性) を持ち、自己を無限に超越した何ものかであると主張しました。レヴィナスによれば、自己と他者はまったく非対称的である。なぜなら、自己は他者のまなざし=「顔」に一方的にさらされる。そして、「顔」により否応なく他者のとの関係に引きずり出され、他者への応答(=責任)へと差し向けられるからである。

倫理の根拠

近代的自我が自己を中心に築いた「全体性」の世界は、他者からの呼びかけを無視し、他者への支配や暴力を生み出す。しかし、自己を無限に超越した他者の「顔」は、「汝殺すなかれ」という倫理的命令を呼びかけながら、「全体性」の世界を引き裂いて自己に迫る。この他者を迎え入れ、他者に対する責任を持つところに、人が倫理的な主体となる唯一の根拠がある。

ドイツ出身のアメリカの政治哲学者ハンナ=アーレント(1906年から1975年没)と、リトアニア出身のフランスの哲学者レヴィナス(1906年から1995年没)は、ともにユダヤ系であった。ナチスによる迫害体験をもとに、第二次世界大戦後、「他者」とともに生きる世界や「他者」への責任に目を向ける思想を説いた。

倫理
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