▶【大好評】大学入試小論文講座の案内はこちら

【高校地理】世界各地の衣食住の特徴まとめ・演習問題

世界各地の衣食住高校地理アイキャッチ 地理総合
スポンサーリンク

【高校地理】衣食住と消費の拡大についてまとめています。世界の人々は、それぞれの自然環境や気候、文化、歴史に応じた「衣・食・住」のスタイルを持っています。例えば、高温多湿の東南アジアでは通気性の良い薄手の衣服が選ばれ、乾燥した中東では日差しを避けるための長袖の衣服が一般的です。また、主食も地域によって異なり、アジアでは米、ヨーロッパでは小麦、アフリカではキャッサバなどが中心となっています。住居も気候や風土に適応した構造が多く見られます。

この記事では、世界各地の「衣・食・住」の特徴を詳しく解説し、地域ごとの違いをわかりやすくまとめました。地理の学習やテスト対策に役立つ内容なので、ぜひチェックしてみてください!

スポンサーリンク

世界の衣食住

グローバル化により均一化が進む。

地域 衣(衣服の特徴) 食(主な食文化) 住(住居の特徴)
東アジア(日本・中国・韓国) 四季に合わせた衣服(和服・漢服・韓服も文化的に残る) 米を主食とし、魚・野菜・発酵食品が多い 木造や鉄筋コンクリートの住宅、高温多湿に対応した構造
東南アジア(タイ・インドネシア・フィリピン) 高温多湿のため、通気性の良い薄手の衣服 米を主食、スパイスやココナッツミルクを多用 高床式住居(洪水対策・風通しを良くするため)
南アジア(インド・パキスタン・バングラデシュ) 伝統的に綿製品が多く、サリーやクルタなどが着用される 米・小麦を主食、カレーなどの香辛料を多く使用 日差しを避けるために厚い壁の住宅が多い
中央アジア(モンゴル・カザフスタン) 遊牧民の伝統衣装(デール・チャパン) 肉類・乳製品が中心、羊や馬の乳を利用 移動式住居(ゲル・ユルト)
中東(サウジアラビア・イラン) イスラム文化の影響で肌を覆う衣服(アバヤ・ターバン) 小麦を主食(ナン・ピタパン)、羊肉や香辛料を使用 厚い壁の家、日差しを避ける工夫(風の塔など)
ヨーロッパ(フランス・ドイツ・イタリア) 冬はウール素材、夏はリネンなど地域ごとに服装が変化 小麦を主食(パン・パスタ)、乳製品や肉が豊富 石造りの住宅が多く、寒冷地では暖炉を利用
アフリカ(エジプト・ケニア・ナイジェリア) 薄手でゆったりした衣服、日差しを遮るカンガやガンダウラ キャッサバやトウモロコシを主食、豆や野菜を活用 高温に適した土壁の家や円形の藁葺き屋根
北アメリカ(アメリカ・カナダ) 季節に応じた衣服、カジュアルな服装が主流 小麦を主食(パン・ハンバーガー)、肉・乳製品が多い 木造・レンガ造りの住宅、郊外型の一戸建てが多い
南アメリカ(ブラジル・アルゼンチン) 熱帯地域では薄手の衣服、アンデス地方ではウール製の防寒着 トウモロコシ・米・豆を主食、肉料理が豊富 スペイン・ポルトガル風の住宅が多く、暑さ対策が施されている
オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド) 西洋式の服装が一般的 肉類・小麦が中心、魚介類も豊富 木造住宅が多く、バルコニーを活用する構

衣服

寒冷地型(寒さから保護)と熱暑地型(暑さから保護)。材料は、地域の気候条件などによる素材生産に依存。衣服には、暑さ・寒さや日ざしから守る役割があります。気候に応じて、さまざまな形や素材の衣服が見られます。

  • 暑い地域…風通しの良い木綿や麻の布などをゆったりまとう。
  • 寒い地域…保湿性の良い動物の毛皮でできた衣服や手袋などを着用する。

世界的にTシャツやジーンズが普段着として普及し、伝統的な衣装は、祭りや結婚式など特別な時のものに着る傾向が見られます。

食生活

主食は、麦(ヨーロッパ・インド)・雑穀(アフリカ大陸・アジア北部)・米(東・東南アジア)・イモ類(オセアニアの島々・南アメリカ)に分類。ヒンズー教徒の牛肉、イスラム教の豚肉は、食物禁忌(タブー)。

食物禁忌(タブー)

世界の代表的な食物禁忌

  • ヒンズー教徒…牛肉。牛は神聖な動物。
  • イスラム教徒…豚は不浄な動物。イスラムにのっとった方法で処理された肉(ハラール)のみを食す。
  • ユダヤ教徒…ユダヤ教の決まりによって調理・浄化された肉(コーシャ)のみを食す。

住居

寒冷地系(シベリアのイズバ)、高温湿潤系(東南アジアの高床式住居)、高温乾燥系(西アジアや北アフリカ)。さまざまな住居と変化ですが、気候や生活習慣にあった材料が使われ、形も多様です。

  • (例)木が豊富にある地域…木造の住居が多いです。アメリカ合衆国などでは、丸太や角材などできた家が見られます。
スポンサーリンク

行動空間の拡大

交通機関の発達・大量消費の拡大。→モータリゼーションの普及でドライブスルーの店やショッピングセンター。

余暇とリゾート

欧米は日本より長期のバカンス。自然と触れ合うグリーンツーリズムが注目。リゾート開発による自然破壊が課題。

スポンサーリンク

衣食住の練習問題

次の事がらに関係の深い語句を、後から選べ。

(1) アンデス山地では, 綿花や生糸の生産が困難であったため,家畜の毛を素材とした衣服を着用してきた。
(2) カナダ北部のイヌイットは,冬の間, 雪のブロックを積み上げたり,流木でつくった住居にくらしている。
(3) イスラム教の信者は, イスラムの教えに従った神聖な方法で処理・調理された食べ物を食している。
(4) アメリカの人々は, 現金よりもクレジットカードや個人の当座小切手を使って商品の購入や支払いを済ませる。
(5) 日本の伝統的な家屋は、関東地方南部や東海地方以西の地域では,柱と壁で区切られた四間取りが基本となっている。

<語句>
(ア)ハラール (イ)イグルー (ウ)イズバ (エ)パオ (オ)穴居 (カ)アルパカ (キ)カリブー (ク)馬 (ケ)パーソナルチェック (コ)ドライブスルー (サ)田の字型 (シ)広間型 (ス)曲屋

衣食住の解答

(1)カ(2)イ(3)ア(4)ケ(5)サ

(1)アルパカは。リャマとともに南アメリカのアンデス山脈の山岳地帯で重要な家畜。
(3)ハラールはウルドゥー語で「由緒正しい、法にのっとった」などの意味。イスラム教徒は豚肉が食物禁忌だが、その他の肉もアッラーに祈りをささげるなど、神聖な方法で処理される。
地理総合の記事一覧

高校の地理総合で学習するポイントを整理しています。日々の勉強から入試まで対応しています。完全無料ですので、安心してご利用できます。

地理総合
スポンサーリンク
シェアする

コメント

テキストのコピーはできません。